2010年度 総合科学部 人間社会学科 欧米言語コース 言語表現サブコース 学部課程 — 2年(後期)

2010年度 総合科学部 人間社会学科 欧米言語コース 言語コミュニケーションサブコース 学部課程 — 2年(後期)

英米文化研究II (その2)

准教授・山内 暁彦

2単位

目的

19世紀イギリスの作家ルイス·キャロル(Lewis Carroll)の『不思議の国のアリス』(Alice's Adventures in Wonderland)を取り上げ,作品を精読することにより,論理(センス)と非・論理(ノンセンス)の境界について考察し,作者の人物像や彼の人間観を研究する.また,作者と作品の歴史的,社会的,文化的背景を学ぶ.

概要

ノン·センスの文学としての『アリス』を研究する.この作品では,不思議の国に迷い込んだ少女の冒険という形でファンタジーの世界が展開される.しかし,通常のファンタジーや児童文学とは異なり,アリスの遭遇する人物や事件は常軌を逸した者や事柄ばかりである.授業ではこの作品の原書を講読しながら,ノンセンスのもつ面白さを味わいながら,作品の持つ特異な価値について考察する.必要に応じて映像化された『アリス』を視聴する.

キーワード

ファンタジー,小説

注意

受講生には随時発言を求めます.積極的に授業に参加する態度を望みます.

目標

1.『アリス』などのノンセンス文学を読む際に,言葉遊びや不条理なやり取りといった多種多様な言語表現の意味を推測したり,歴史的,社会的,文化的な背景に思いを致したりしながら,作品の面白さを味わい,その意義を多面的に理解することが自分なりにできるようになることを目標とする.

計画

1.イントロダクション
2.第1章 Down the Rabbit-Hole
3.第2章 The Pool of Tears
4.第3章 A Caucus-Race and a Long Tale
5.ルイス·キャロルの人生と作品
6.第4章 The Rabbit Sends in a Little Bill
7.第5章 Advice from a Caterpillar
8.第6章 Pig and Pepper
9.第7章 A Mad Tea-Party(その1)
10.第7章 A Mad Tea-Party(その2)
11.第8章 The Queen's Croquet-Ground
12.第9章 The Mock Turtle's Story
13.第10章 The Lobster Quadrille
14.第11章 Who Stole the Tarts?
15.第12章 Alice's Evidenceとまとめ
16.総括授業

評価

与えられた課題への取り組み,授業参加の態度,期末レポートなどにより総合的に評価し単位を認定する.

再評価

行なう.

教科書

Lewis Carroll,Alice's Adventures in Wonderland (Penguin Books, 1994年)

参考資料

参考書としてキャロル作,柳瀬尚紀訳『不思議の国のアリス』(ちくま文庫,1987年)を使用する.必要に応じプリントを用意する.

連絡先

山内(3308, 088-656-7132, yamauchi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日 12時∼13時

備考

新カリ「英米文化研究Ⅱ」と同内容