言語理論研究II (その1)
教授・森岡 芳洋
2単位
目的
生成変形文法の初期理論から標準理論における基本概念と関連事項の一部を振り返り[前期],さらに比較的最近までの理論展開·変遷を部分的に辿る[後期]ことにより,形式的·演算的側面からその普遍的特質に迫ろうとする言語理論が提示する自然言語の姿について考えることを目的としている.分析対象が日本語であれ英語であれ,あるいはその他任意の個別言語であれ,人間が操る言語の本質的仕組みを探求する試みの一端に触れることになる.
概要
英語を主材料としての統語構造理解
キーワード
生成文法,句構造,初期理論,変形,生得性
注意
術語とその定義が多くて煩雑な印象を受けるけれども,そのような道具立てで分析される言語現象の意義をよく理解するように努めてほしい.
目標
1. | 英語の統語分析の基本を理解すること. |
計画
1. | 前期(「初期理論」中心) |
2. | 1.導入 2-4.言語理論の目標{言語知識,言語習得,言語運用}5-7.言語理論と文法{記述性,妥当性, 説明力},8-11.形式文法{表示,集合,論理演算子,チョムスキーの階層}12-15.統語構造と意味 {句構造,変形,厳密下位範疇化,素性,共起制限},16.まとめ |
評価
リポート提出を含む平常点(30%)と期末試験(70%)により行う.
再評価
行う
教科書
アンドリュー·ラドフォード(著)外池滋,他(訳)『ミニマリスト統語論』(2006)』 研究社 定価3,800円(税別)
連絡先
森岡(088-656-7122, morioka@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 木曜日 12時50分∼14時20分