2010年度 総合科学部 学部課程 学芸員に関する科目 — 3年(後期, 集中)

生涯学習概論

Introduction to Lifelong Learning

准教授・鈴木 尚子

1単位

目的

生涯学習について,歴史的展開や法整備の流れをふまえて正確に理解するとともに,個々の学習者への学習支援といった側面からもとらえ,生涯にわたる学習の意義を幅広い視野から専門的かつ総合的に考えられる力を養う.

概要

本授業では,学芸員としての職務に必要と思われる事項を中心として,生涯学習に関する国内外における基本的な考え方やこれまでの発展のあり方を理解するとともに,具体的な学習者への支援方法についても,博物館訪問を通して考えていきます.専門的見地から,正しい知識を身につけ,それを実際の場面で効果的に活かせるようになることを目指しています.

キーワード

生涯学習 社会教育 学習者 学習支援 博物館

先行科目

博物館概論

目標

1.生涯学習の概念を正確にとらえるとともに,関連する主要な国内外の法律及び政策文書の内容について理解する.
2.個々の学習者への望ましい学習支援という視点から生涯学習の意義をとらえる.

計画

1.1.生涯学習とは何か―自分自身にとっての学習との関わりを振り返って―,2.我が国における生涯学習の起源と特徴,3.我が国における生涯学習の発展と課題―社会教育との関わりから―,4.生涯学習概念の成立と関連する国内外の法整備の概況,5. 学習者への学習支援の方法と課題,6. 社会教育施設としての博物館の役割(徳島市立徳島城博物館訪問),7. 博物館訪問によりみえてきた施設及び学習者の特徴と課題(レポート作成含む),8. まとめと討論(レポート発表含む)

評価

受講姿勢(60%),レポート課題への取り組み及びその発表(40%)等により,総合的に判断する.

再評価

なし.

教科書

特に指定しないが,必要に応じてプリントを配布する.

参考資料

授業の内容に応じて,適宜紹介する.

連絡先

鈴木(suzuki@cue.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

集中講義として土・日に開講を予定.