2010年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 哲学·思想サブコース 学部課程 — 3年(後期)

2010年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 歴史·社会サブコース 学部課程 — 3年(後期)

2010年度 総合科学部 人間社会学科 国際文化コース 文化情報サブコース 学部課程 — 3年(後期)

哲学思想基本研究I (その4)

准教授・山口 裕之

2単位

目的

我々が何かものを考えるときには,さまざまな知識を前提として考えを組み立てる.そうした,「思考の前提」となっているものについて思考することはきわめて困難である.しかしながら「哲学」の仕事とは,そうした「思考の前提」を問い直し,明るみに出そうとするものであるべきだと私は思う.ミシェル・フーコー『言葉と物』を読んで,思考の前提となるべきものの構築過程を知る.

概要

フーコー『言葉と物』研究.毎回,担当者を決め,担当箇所の概要,議論すべき論点,疑問点などを発表してもらう.発表をもとに参加者で議論を行う.おおよそ2,3週間に一章のペースで進める.

キーワード

科学と哲学,哲学

注意

たくさん本を読むこと.毎回の授業で,関連する文献を紹介します.また,研究書の巻末には参考文献が掲載されています.それらを入手し,読み,報告すること.一ヶ月にどんなに少なくとも1冊,できれば週に1冊のペースで読むこと.

目標

1.科学史・科学哲学に対する基礎的な知識を身につける.
2.自ら哲学的に思考する技術を身に付ける.

計画

1.イントロダクション:授業の説明など
2.第6章交換すること(1)
3.第6章交換すること(2)
4.第6章交換すること(3)
5.第7章表象の限界(1)
6.第7章表象の限界(2)
7.第7章表象の限界(3)
8.第8章労働,生命,言語(1)
9.第8章労働,生命,言語(2)
10.第9章人間とその分身(1)
11.第9章人間とその分身(2)
12.第9章人間とその分身(3)
13.第10章人文諸科学(1)
14.第10章人文諸科学(2)
15.まとめ

評価

担当を分担して報告すること,3分の1以上の欠席をしないことが必要条件.報告の内容や発表の様子,議論への参加,学期末のレポートで総合的に成績評価する.

再評価

なし.

教科書

ミシェル・フーコー『言葉と物』新潮社

連絡先

山口(共通教育4号館404(11年3月まで), 088-656-7615, yamaguti@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜10:30-11:30