ボランタリー組織論
Voluntary Association Studies
東北大学 非常勤講師・マリナス ダヴィド=アントワヌ
2単位
目的
民主主義という制度のもとで,市民は二通りの手法で自分の意見および「声」を出すことができる.一つ目は主に選挙で行う代表制民主主義である.もうひとつはNPOなど集団的レベルで社会運動の形をとる直接民主主義である.この講義では,最近の反貧困運動を含む,日本の社会運動の歴史と影響を理解するため,多様な理論等を紹介し,国際比較を行う.
概要
日本における社会運動と社会変動:理論と国際比較
キーワード
社会運動,社会変動,貧困,不平等,グローバルな危機
先行科目
ボランタリー組織論II
関連科目
注意
この講義では,政治社会学の立場から社会運動を理解するために,社会運動のルーツと社会的影響を客観的に分析・説明する.「道徳的」に社会運動を評価したり,党派的なアプローチするものではない.
目標
1. | 社会運動に関する理解を高め,客観的な視点で理解すること.我々が民主主義の市民の一人として,社会変動に影響を与える存在であることを理解する. |
計画
1. | 1イントロダクション |
2. | (1)ヨーロッパの社会運動論 |
3. | (2)アメリカの社会運動論 |
4. | 2-国境を超える社会運動:グローバル市民社会 |
5. | (1)海外の社会運動:フランスにおける失業者,ホームレスなど排除された者の社会運動 |
6. | (2)トランスナショナルな社会運動:ヨーロッパの失業者運動,ヨーロッパ社会フォーラム(ビデオ付) |
7. | (3)国際レベルの運動:日本のNPOの事例 |
8. | (4)フランスと日本(二重国)の運動 |
9. | 3-戦後日本の社会運動を考える(終戦から2010年まで) |
10. | (1)住民運動の減少 |
11. | (2)反貧困運動の成長 |
12. | (3)グループ・ワーク:テーマを選んで,そのテーマを社会問題化して,運動戦略,目的を考える |
13. | (4)グループ・ワーク |
14. | (5)グループ・ワーク |
15. | (6)発表 |
16. | (7)グループ・ディスカッション |
評価
出席,グループ・ワーク発表,最終小レポート.
再評価
行わない
教科書
教科書は特になし.毎回の授業でレジュメを配布し,関連する文献を示す.
連絡先
マリナス(連絡先未登録)
樋口(1210, 088-656-7200, vyw03403@nifty.ne(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 集中講義期間中に指示する
備考
本年度開講せず(隔年開講)