ヨーロッパ社会研究I
教授・佐久間 亮
2単位
目的
18,9世紀のイギリスの歴史を,社会史的なパースペクティブとグローバルヒストリの観点を交えて論じる.イギリスの歴史は,第二次世界大戦以降植民地を喪失するまで,帝国の歴史である.この過程は,現代のグローバル化社会の出発点ともいえ,現在に至るまで世界の様々な地域に影響を及ぼし続けている.この帝国形成のプロセスは国内の様々な社会現象と密接に結びついていて,それぞれの目配りなしには,この国の近代史は理解不能なのである.
概要
近現代イギリス史,イギリス帝国史
キーワード
ナショナル・アイデンティティ,グローバル・ ヒストリ,社会史
先行科目
関連科目
注意
2011年度開講
目標
1. | イギリス社会と文化の歴史的なりたち,多様性,流動性を理解すること |
2. | 歴史的パースペクティブから現代の事象を理解する重要性を体感すること |
計画
1. | 名誉革命体制とアイルランドの運命 |
2. | 戦争と「財政軍事国家」イギリスの誕生 |
3. | 社会的犯罪とはなにか |
4. | ジャコバイトと国民化 |
5. | アメリカ独立戦争の衝撃 |
6. | 「自由な帝国」と奴隷解放 |
7. | ジェントルマン社会と「国民」統合 |
8. | 成り上がりものたちのイギリス史 |
9. | 帝国とスコットランド人 |
10. | 「男らしさ」・戦争・フットボール |
11. | アイドルウーマンと帝国へ渡る女性たち |
12. | ロンドン・シティとジェントルマンの共棲 |
13. | インドへの道 |
14. | アイルランド問題の爪あと |
15. | 期末試験 |
16. | 総括授業 |
評価
期末試験の結果によって評価をおこなう.
再評価
行わない
教科書
教科書は使用せず,授業中に配布するプリントを中心に講義をすすめる.
連絡先
佐久間(088-656-7152, sakuma@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 火曜12時∼13時
備考
隔年開講.