2010年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース 日本文化研究サブコース 学部課程 — 2年(前期)

2010年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース アジア研究サブコース 学部課程 — 2年(後期)

2010年度 総合科学部 人間社会学科 地域システムコース 地域情報サブコース 学部課程 — 2年(前期)

民俗学研究II

高知大学人文学部 准教授・肖 紅燕

2単位

目的

この授業では,高原地帯に生きるチベット人の文化・社会・歴史について学習し,特に漢文化と藏族文化との関係について具体例を踏まえつつ考えたい. なお,内容理解のため,なるべく映像資料などを併用します.

概要

藏(チベット)族と漢文化とのかかわり

キーワード

藏族,漢族,藏化,漢化,融合

注意

課題書は必ず1冊購入すること.

目標

1.この時間を通して高原地帯に生きる藏(チベット)族と漢族その他諸民族との関係を考えたい.

計画

1.はじめに
2.藏語と臨夏方言
3.藏族の文化と花児
4.藏族の服飾と漢族
5.藏族の祖先である古代羌(チャン)族が中華文明への偉大な貢献
6.吐蕃(とばん)王国と高原絲綢(シルク)之(ロー)路(ド)
7.藏伝仏教と漢族
8.吐蕃(とばん)による西域占領の意味
9.藏族のスポーツと漢族
10.藏族の音楽舞踊と漢族
11.藏医学が漢族そして世界に与えた影響
12.漢族の藏化(1)
13.漢族の藏化(2)
14.藏族の習俗と漢族
15.敦煌文化に対する藏族の貢献
16.総括授業

評価

授業への積極的参加,1コマごとの短い感想文及び最終レポート.題目は自由設定,2000字以上(学習内容との関連で課題書の読後感を述べよ).

再評価

行わない.

教科書

下記課題書のうち,必ず1冊を購入してください.購入(注文)方法については,あらためて掲示で指示します.

喜馬拉雅之家編『喜馬拉雅(ヒマラヤ)之風(のかぜ)』創刊号 2006年 2000円

大西保編 日本山岳会関西支部『チャンタンの蒼い空-西チベット学術登山隊2004全記録』日本山岳会100周年記念事業・日本山岳会関西支部70周年念事業 2005年 2000円

参考資料

以下に参考書を掲げる.

河口慧海『チベット旅行記』講談社学術文庫 全5巻 1999年 各720円

河口慧海 奥山直司編『河口慧海日記 ヒマラヤ・チベットの旅』講談社学術文庫2007年 1050円

サキャ・パンディタ著 今枝由郎訳『サキャ格言集』岩波文庫 2002年 588円

連絡先

肖(連絡先未登録)
オフィスアワー: 集中講義期間中に指示する.
髙橋(088-656-9486, takahasi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

隔年開講(本年度開講せず)