行動障害論
講師・内海 千種
2単位
目的
行動障害には様々な環境への不適応が含まれますが,本授業では, 事件・事故・災害など,生命の危機を感じるような出来事に遭遇した後の心理的な後遺症について講義します．みずからも考えることにより,危機的な状況に直面した後に起こりうる,心理的な変化と行動への影響および対応を学ぶことを目的とします.
概要
心身に影響を及ぼす出来事と,それによって障害される行動や心理的変化について講義します.また,映像や話し合いを通して,危機時の対応について考えていきたいと思います.
キーワード
心的外傷，グリーフ，二次被害，二次受傷
目標
| 1. | 「異常な事態における,正常な反応」について理解を深めるとともに,実践的な知識を身につけることを目標とします. |
計画
| 1. | はじめに |
| 2. | 行動障害とは |
| 3. | 心身に影響をおこす事柄①概要 |
| 4. | 心身に影響をおこす事柄②ビデオ視聴 |
| 5. | 事件・事故・災害などのあとに起こる反応と対応①急性ストレス障害 |
| 6. | 事件・事故・災害などのあとに起こる反応と対応②外傷後ストレス障害 |
| 7. | 事件・事故・災害などのあとに起こる反応と対応③子どもの症状 |
| 8. | 事件・事故・災害などのあとに起こる反応と対応④その他 |
| 9. | 危機時の初期対応①サイコロジカル・ファーストエイド |
| 10. | 危機時の初期対応②危機対応チーム |
| 11. | 外傷後ストレス障害への心理療法 |
| 12. | 事件・事故に遭った人を取り巻く状況 |
| 13. | 支援者の精神健康①惨事ストレス |
| 14. | 支援者の精神健康②二次受傷 |
| 15. | まとめ |
評価
2/3以上の出席者にのみ学期末試験を実施します．評価は,授業への取り組み状況，学期末試験の成績から総合的に行います．
再評価
無
教科書
教科書は使用しません．参考図書を紹介しながら,適宜資料を配布します．
参考資料
参考文献·参考資料は授業中に適宜紹介する．
連絡先
内海(uchiumi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
備考
全くの他人事としてではなく,自分にも起こる可能性があることとして,主体的に授業に参加してください.WEBページ→コンテンツサーバ (EDB/CMS)