造形表現基礎
教授・平木 美鶴
2単位
目的
絵画やデザインを作るためには,限られた画面の上でどのように描く物を配置するのかが,大切な要素となる.この事は,古典絵画から近,現代絵画及びデザインの世界で様々な工夫が意識的または感覚的にされてきた.例えば三角構図と逆三角構図は,安心と恐怖という全く違う感情を人に与えるだろう.そのような人間の感情と画面構成の関係や画面を見る人が,気持ちよく目を動かされる視覚誘導の作り方,画面の中心を目的に合わせて設定する方法などを通して,画面構成の基礎理論を学び,簡単な作品(学内の風景をモチーフとした水彩画)を作る事で表現を広げる.
概要
画面構成
キーワード
絵画,美術,芸術
目標
1. | 画面構成の基礎理論を理解する. |
2. | 画面構成を応用して作品に生かす. |
計画
1. | · 画面構成について,古典絵画から近代絵画の作品を基にして視覚誘導を解説する. |
2. | · 安定構図と不安定構図から生まれる感情表現 |
3. | · 不安定構図に力の動きを作り出し画面の安定を作り出す. |
4. | · 不安定構図から作り出す視覚誘導 |
5. | · U字形の視覚誘導 |
6. | · 重なりあう2つのU字形の視覚誘導を使い,画面の中心を作る. |
7. | · 視覚誘導の入口と出口の作り方とその効果 |
8. | · 不安定構図から作り出す視覚誘導を2つ画面上に作り,複雑な画面構成を作る. |
9. | · ジグザクな動きの視覚誘導 |
10. | · U字形視覚誘導を各自が工夫して作り出す. |
11. | · 不安定構図から作り出す視覚誘導を各自が工夫して作り出す. |
12. | · 幾つかの視覚誘導法を組み合わせて画面構成する. |
13. | · 独自に構成法を考えて画面構成する. |
14. | 〃 |
15. | · まとめと批評会 |
16. | · まとめと鑑賞 |
評価
評価は,授業中に行う小テスト式作品評価を基本として,出席や授業への取組み姿勢等を併用して行う.
再評価
行わない
教科書
教科書,参考書は,使用しない.準備物として水彩絵の具の道具一式とスケッチブック(八つ切り画用紙程度の大きさ),HB,B,2Bの鉛筆を持ってくること.
連絡先
平木(103, 088-656-7167, hiraki@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 水曜日 12時∼13時
備考
共通教育「絵画表現と技法」との読み替え科目である.