空間情報特論B
准教授・豊田 哲也
2単位
目的
地域に展開する社会経済現象を経済地理学的視点から考察する.グローバリゼーション下における地方分権化や地域活性化のあり方を考えるためには,地域の構造とそれを形成するメカニズムの理解が欠かせない.授業では,地域の概念,都市のシステム,人口の動態,産業の立地,土地・住宅問題,地域間の経済格差,国土計画や地域政策などを取り上げ,理論と実証の両面から地域分析の方法論を講義する.また,地域統計やGIS(地理情報システム)を用いた実践的アプローチについても解説をおこなう.
概要
空間情報を用いた経済地理学研究の理論と分析
キーワード
地域科学,地理学,都市経済学,地理情報システム
注意
都市地理学,ミクロ経済学,都市計画学のいずれかについて基本的な知識があることが望ましい.受講の前提として実践的な英文読解力と基礎的な数学力が必要である.
目標
1. | 理論と実証の両面から地域分析の方法を修得すること |
計画
1. | 地域の概念と空間スケール |
2. | 都市の歴史的発展 |
3. | 都市システムの理論 |
4. | 都市の土地利用と内部構造 |
5. | 地代モデルと住宅立地 |
6. | 地価問題と土地政策 |
7. | 地域人口分析の手法 |
8. | 人口移動のモデル |
9. | 産業立地分析の手法 |
10. | 産業集積のメカニズム |
11. | 地域間の所得格差 |
12. | 地域政策と都市再生 |
13. | 都市の成長管理とコンパクトシティ |
14. | 中山間地域の過疎問題 |
15. | 国土計画と地域システム |
16. | 授業の総括 |
評価
本授業はおもに講義形式で行うが,受講学生には発表を課す.授業への取組姿勢や質疑内容,発表内容,レポートにより評価をおこなう.
教科書
黒田達郎・田渕隆俊・中村良平著 『都市と地域の経済学(新版)』 有斐閣ブックス
参考資料
関連する参考資料は授業中に紹介する
連絡先
豊田(088-656-7154, toyoda@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 随時相談に応じる.Emailで問い合わせれば相談時間を連絡する.