心理療法特論
目的
精神分析的心理療法や認知行動療法などの様々な心理療法の基礎的な理論と技法について系統的に講義すると同時に,事例論文を検討することによって,どのようなクライエントに対して,あるいはどのような心理臨床現場において,これらの心理療法が有効に用いられているのかについて学ぶ.
概要
様々な心理療法を行うに当たっての基礎的な理論や技法について学習する.
キーワード
精神分析的心理療法,認知行動療法
先行科目
関連科目
注意
授業を受けるだけで,また,教科書や参考文献を読むだけで,心理療法の技術が身につくわけではないが,心理療法に関するテキストは数多く出版されているので,自主的に目を通しておくこと.また,授業中でも扱うが,自主的に事例論文からも心理療法の具体的な進め方や問題点について学ぶことを期待する. なお,佐藤健二担当分では,グループ発表方式を採用する予定である.
目標
1. | いくつかの心理療法を幅広く学ぶことによって,様々な心理臨床場面で,より適切な臨床心理学的サービスを行うことのできる能力を養成することを目標とする. |
計画
1. | 第1章:精神分析心理療法の現在 |
2. | 第2章:心理療法の基本概念の再考 |
3. | 第3章:探索的な介入技法の基礎 |
4. | 第4章:初期面接と心理力動的アセスメント |
5. | 第5章:面接中期から終結まで |
6. | 第9章:精神病理の力動的理解と対応 |
7. | 第13章:精神分析的心理療法の日本的特徴 |
8. | 精神分析的心理療法に関する事例検討 |
9. | 認知行動療法の理論と実際1:強迫性障害の暴露反応妨害法 |
10. | 認知行動療法の理論と実際2:社会不安障害の認知行動療法 |
11. | 認知行動療法の理論と実際3:広場恐怖を伴うパニック障害の認知行動療法 |
12. | 認知行動療法の理論と実際4:うつ病の認知療法 |
13. | 認知行動療法の理論と実際5:マインドフルネス認知療法とACT |
14. | 認知行動療法の理論と実際6:発達障害の認知行動療法 |
15. | 認知行動療法の理論と実際7:心身症の認知行動療法 |
16. | 認知行動療法の理論と実際8:不登校の認知行動療法 |
評価
出席および授業中の積極的態度を重視する(50%).また,学期末に試験およびレポートを提出する.
再評価
無し
教科書
鑪 幹八郎(監修) 精神分析的心理療法の手引き 誠心書房
参考資料
坂野雄二 認知行動療法 日本評論社
連絡先
佐藤(3S05, 088-656-7202, satoken@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 木曜日12:10-12:40
備考
隔年(奇数年度)開講:本年平成22年度開非開講