地域科学特別演習Ⅰ
教授・平井 松午
8単位
目的
「景観分析・地域分析の歴史地理学的研究」の下に,個別研究テーマに取り組む.
概要
歴史地理学的視点に立つ景観分析・地域分析(GIS分析を含む)にもとづく修士論文の作成に向けて指導する.具体的には,研究計画(プロポーザル)をもとに,研究テーマに関する文献研究・事例研究を通じて地域分析のための方法論を構築するとともに,調査対象地域での研究手法の妥当性・有効性について検討する.その上で,対象地域における調査結果の報告を行うとともに,分析結果について指導・助言する.研究成果については,学会等での発表に向けた指導を行うとともに,研究成果報告書や修士論文としてまとめるべく指導する.
キーワード
歴史地理学,GIS,景観分析,地域分析
目標
1. | 本授業の到達目標は,歴史的な空間科学として,GIS(地理情報システム)等を活用した歴史地理学的研究課題・手法の下に行う分析結果の知的成果を,修士論文として作成する能力を育むことにある. |
計画
1. | 研究テーマ・課題の設定 |
2. | 研究テーマ・課題に関する文献研究と報告 |
3. | 研究対象地域および関係資料についての報告と検討<中間報告の実施> |
4. | 研究計画(プロポーザル)の作成(必要に応じて修正) |
5. | 関連データの収集と検証 |
6. | 収集データの分析 |
7. | 分析方法の検証<中間報告の実施> |
8. | 分析結果にもとづく現地調査(必要に応じて適宜) |
9. | 分析結果・調査結果の検証<中間報告の実施> |
10. | 補足資料の収集ならびに補足調査の実施 |
11. | 研究成果報告(修士論文)の執筆作成 |
12. | 研究成果(修士論文)の中間報告と指導 |
13. | 研究成果報告(修士論文)の提出 |
14. | 研究成果報告(修士論文)についての審査・講評 |
15. | 授業の総括 |
評価
本授業は演習形式で行い,受講学生には発表(学会を含む)を課す.授業への取組姿勢や質疑内容,発表内容,レポート・論文(学会誌を含む)等により,評価を行う.
再評価
再試験等は実施しない.
教科書
なし.授業時に必要なテキスト·資料については適宜指示する.
参考資料
有薗正一郎ほか編『歴史地理学調査ハンドブック』古今書院,2001年,¥2,800.