2010年度 徳島大学 共通教育 基礎科目群 — 毎年(前期)

基礎化学 / 基礎化学Ⅰ・電子と有機化学

Basic Chemistry / Basic Chemistry. Electron in Organic Chemistry

平成19年度以前の授業科目:『基礎化学』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『基礎化学 / 基礎化学Ⅰ・電子と有機化学』

准教授・根本 尚夫

2単位

 水(7.8) 薬(薬1年)

授業の目的

有機化学を理解するにあたり,必要な理屈や規則の基礎を解説する.

授業の概要

身の回りの物の化学構造は?,これとこれを混ぜるとどうしてこういう化学反応が起こるの?,炭素原子で出来ている分子の形はどうしてこうなるの?,といった事を,「厳密さ」より,「わかりやすい臨場感」に重きをおいて話をすすめる.なおこの授業は薬学コアカリキュラムのC1(1), C4(1), C4(2), C4(3)の一部の内容を含みます.

キーワード

電子の矢印,8電子則,s軌道p軌道,化学反応の基礎

受講者へのメッセージ

有機化学は暗記でなく,理詰めでわかる事を実感して欲しい.それが高校までの化学の授業とひと味違う.

到達目標

1.暗記と誤解されるふしのある「化学」が理屈で整理できるということを実感すること.有機化学が好きな人はもっと好きに,嫌いな人もそれなりの愛着と必要性を感じるようにすること.特に必須の薬学部の学生は,今後の有機化学の授業についていくための基礎を固めること.以上が目標となる.

授業の計画

1.電子の表記法と化学反応に伴う電子の移動
2.sp, sp 2, sp 3混成軌道
3.椅子型シクロヘキサン(アキシャル·エカトリアル)
4.ジグザグ構造の書き方
5.命名の基本
6.上記内容を14回の授業で行い,15回目に期末試験,16回目に総括授業を行う

成績評価の方法

学期末の試験と出席

再試験の有無

教科書

教科書:ボルハルト·ショアー現代有機化学の上巻(第1章∼第4章)

参考書:特になし.教科書に無い点として,化学反応の電子の矢印を詳しく解説する.

連絡先

根本(088-633-7284, nem@ph.tokushima-u.ac(no-spam).jp)