健康スポーツ演習 (対象:平成16年度以前(医保は17年度以前)入学者) / 健康スポーツ演習
Health and Sports / Health and Sports
授業の目的
持続可能な社会づくりの必要性が今日よく言われている.これは,政策や環境教育だけではない.一番大切なこととして,人が「よりよく生きる(ウェルビーイング)」ことがあげられる.その一つとして健康づくりがあげられる.「スポーツ参加=健康」という図式は,必ずしも成り立たない.このクラスでは,健康や人生,また生きがいという幅広い定義に対して,運動やスポーツがどのような役割を果たし,寄与できるのかということを,人間の生活とのかかわりから考え,正しく実践できる能力,すなわち"ウェルネス"という視点に立脚した価値観·態度·行動を身につけることを目的とする.同時に,"する·みる·ささえる·つくる"といった多様かつ多面的なスポーツに対する理解を深めるとともに,文化としてのスポーツを生涯を通じて実践するために必要な素養づくりと,豊かで生きがいのある人生を過ごすために必要な享受能力を,レジャースキルとライフスキルの二側面から習得することをめざす.
授業の概要
授業では,健康づくりに必要な基礎知識を学ぶだけに留まらず,スポーツの文化的·社会的側面を理解し,心身共に健康的で,習得した知識をオピニオン·リーダーとして社会で活かせるような態度形成や行動様式,また他者との関わりに必要な社会的スキルやコミュニケーションスキルを演習を交えながら,実践的に学習する.
キーワード
ウェルネス,生涯スポーツ,スポーツの多面性
到達目標
1. | "ウェルネスとは何か?",またその必要性を理解する. |
2. | 健康づくりにかかわる社会的問題とその解決方法を理解する. |
3. | 自らが主体的となり,個人のレベルに応じたスポーツを享受できるようになる. |
4. | 健康づくりやスポーツを日常生活で実践し,豊かな人生を過ごそうとする積極的な姿勢を身につける. |
授業の計画
1. | ウェルネスとは何か? |
2. | スポーツと社会性 |
3. | スポーツマンシップについて |
4. | オリンピズムについて(1) |
5. | オリンピズムについて(2) |
6. | 人間の潜在的可能性をのばすメンタルトレーニングとコーディネーショントレーニング |
7. | 世界的な社会問題エイズを知る:知識の獲得と偏見・差別意識の払拭 |
8. | スポーツ享受能力を高める:"スポーツは誰のためのものか?"を考える |
9. | 世界を動かすスポーツマーケティング:五輪・W杯ビジネスを考える |
10. | プロスポーツビジネス:地域密着型のマネジメントを考える |
11. | スポーツ継続と離脱のメカニズムを考える |
12. | 我が国のスポーツ環境を考える:地域スポーツクラブのすすめ |
13. | スポーツ享受能力を高める:ボランティアのすすめ |
14. | スポーツ振興とまちづくり:豊かな地域社会の創造をめざして |
15. | 期末試験 |
16. | 総括授業 |
成績評価の方法
定期試験,レポート,授業への取り組み状況などを元に総合的に評価する.
再試験の有無
無
教科書
基本的に使用せず,随時プリントを配布する.
WEBページ
連絡先
- オフィスアワー: 火曜日:16時30分∼17時30分
備考
開講期間(8/31∼9/3)