2010年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(後期)

人間と生命 / 認知哲学

Humanity and Life / Philosophy of mind

平成19年度以前の授業科目:『人間と生命』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『人間と生命 / 認知哲学』

准教授・山口 裕之

2単位

 火(1.2) 全

授業の目的

脳と心の関係をめぐる科学や哲学の議論を学ぶ.

授業の概要

近年,脳や神経細胞の活動を計測する技術の開発やコンピュータの進歩を背景に,「脳についての科学」や「意識についての科学」の研究が大きな成果を上げつつある.しかしその一方で,心や意識をそう簡単に「脳」と同一視してもよいのかという「哲学的」な疑問もまた根強い.この授業では,そうした「意識の科学」の研究を概観し,「哲学」の立場から,心と脳の関係をめぐる諸問題について考えたい.

キーワード

科学と哲学,心理学と哲学,哲学,言語,脳

受講者へのメッセージ

授業は,基本的に,毎回教科書の2∼3章分程度を読んできてもらい,それに対する質問や疑問を書いた「予習カード」(宿題)を軸に進めたいと思います.また,毎回の授業終了時には「一言カード」で授業への質問や疑問を提出してください.

到達目標

1.コンピュータの仕組み,脳の仕組みの基本を知り,心とは何かという問題について考えるきっかけをつかむ.

授業の計画

1.イントロダクション:心身問題
2.科学的に理解するとはどのようなことか
3.心をコンピュータにたとえる1
4.同上,2
5.同上,3
6.同上,4
7.心の仕組みと脳の仕組み1
8.同上,2
9.同上,3
10.同上,4
11.決定論と自由意志1
12.同上,2
13.同上,3
14.同上,4
15.まとめ

成績評価の方法

毎回の授業前に提出する「予習カード」(宿題)2点×15=30点,毎回の授業終了時に提出する「一言カード」2点×15=30点,中間レポート(ないし小テスト)20点,学期末レポート(ないし小テスト)20点.

再試験の有無

なし.

教科書

山口裕之『認知哲学』新曜社

参考書

授業中に適宜紹介する.

連絡先

山口(共通教育4号館404(11年3月まで), 088-656-7615, yamaguti@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜10:30-11:30