人間と生命 / 生命倫理学研究
Humanity and Life / Introduction to Bioethics
平成19年度以前の授業科目:『人間と生命』
平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『人間と生命 / 生命倫理学研究』
准教授・山口 裕之
2単位
火(1.2) 全授業の目的
近年,医学の進展とともに,人間の生命や身体を操作する技術もまた急激な発展を遂げている.そうした状況にあって,さまざまな「倫理的問題」が提起され,議論されてきた.そうした諸問題を整理し,検討する.
授業の概要
生命倫理学の成立やそこで議論されてきた事柄について検討する.
キーワード
生命倫理,科学と哲学,インフォームド·コンセント,倫理学,生命倫理法制
関連科目
受講者へのメッセージ
「出席さえしていれば単位はもらえるはずだ」という考えの学生が増えているようですが,出席していても講義にきちんと取り組まない者は評価しないので,そのつもりで履修してください.
到達目標
1. | 生命倫理学的な諸問題について理解し,自分なりに妥当だと思える判断を下すために必要な知識や考え方を学ぶ. |
授業の計画
1. | 「生命倫理学」の成立:人体実験への反省と非専門家による規制1 |
2. | 同上,2 |
3. | 「生命倫理学」の成立:医療過誤裁判とインフォームドコンセント1 |
4. | 同上,2(第1回小テスト) |
5. | 日本における生命倫理の受容と変容1 (第1回小テスト解説) |
6. | 同上,2 |
7. | 脳死概念の成立と臓器移植1 |
8. | 同上,2 |
9. | 日本における臓器移植の歴史と現状1(第2回小テスト) |
10. | 同上,2(第2回小テスト解説) |
11. | 人工妊娠中絶:アメリカにおける中絶規制と論争1 |
12. | 同上,2(レポート課題と採点基準等の説明) |
13. | 日本における人工妊娠中絶1 |
14. | 同上,2(第3回小テスト) |
15. | まとめ(レポートと第3回小テストの解説) |
成績評価の方法
毎回授業終了時に書いてもらう「一言カード」で授業への取り組みを評価(計30点). 学期中3回の小テスト(計45点). 学期末のレポート(25点). なお,6回以上の欠席は自動的に不可.30分以上の遅刻は欠席とみなす.学期末レポートの未提出は「試験欠席」として扱う.
再試験の有無
なし. (授業への取り組みや学期中の小テストが評価の大きな部分を占めるため.)
教科書
教科書はとくになし.
参考書
香川知晶『生命倫理の成立』勁草書房
加藤尚武ほか編『生命倫理学を学ぶ人のために』世界思想社
小松美彦『脳死·臓器移植の本当の話』PHP
荻野美穂『中絶論争とアメリカ社会』岩波書店
WEBページ
連絡先
山口(共通教育4号館404(11年3月まで), 088-656-7615, yamaguti@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 火曜10:30-11:30