2010年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(後期)

歴史と文化 / 戦後文学を読む

History and Culture / Reading the Postwar Literature

平成19年度以前の授業科目:『歴史と文化』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『歴史と文化 / 戦後文学を読む』

准教授・鳥羽 耕史

2単位

 月(3.4) 全

授業の目的

1946年から1996年までの,都市を描いた小説を読み解く.その作業を通じ,現代文学と都市の問題について理解を深めたい.

授業の概要

最初のガイダンスと概説講義の後,週に一編ずつのペースでテキストを読み進める.一方的な講義ではなく,担当者を決めて発表もしてもらい,出席者それぞれに考えて意見を述べることを求める.

キーワード

文学

受講者へのメッセージ

必ず次回のテキストを読み,わからない部分はできる範囲で調べてから授業に臨むこと.受け身の姿勢で教わるのではなく,自分で読み,考える姿勢を持つ学生を歓迎します.

到達目標

1.戦後文学と社会との関係について知識を深める.
2.文学について自ら考察し,考察内容を言葉で表現できる.

授業の計画

1.ガイダンス,戦後文学についての概説
2.織田作之助「神経」
3.島尾敏雄「摩天楼」
4.梅崎春生「麺麭の話」
5.林芙美子「下町(ダウン・タウン)」
6.福永武彦「飛ぶ男」
7.森茉莉「気違いマリア」
8.阿部昭「鵠沼西海岸」
9.三木卓「転居」
10.日野啓三「天窓のあるガレージ」
11.清岡卓行「パリと大連」
12.後藤明生「しんとく問答」
13.村上春樹「レキシントンの幽霊」
14.まとめ
15.レポート
16.総括

成績評価の方法

出席確認を兼ねた毎回の小レポート,授業内での質疑応答(予習の確認),授業内での発表と議論への参加,学期末レポートの結果により総合的に評価する.

再試験の有無

教科書

教科書:講談社文芸文庫編『戦後短篇小説再発見6変貌する都市』講談社,2001年,998円(税込)

教科書は第1回の授業までに生協・書店などで購入しておいて下さい.

連絡先

鳥羽(研究室移転中のため,メールまたは授業時にお問い合せ下さい., toba@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 授業時間の直後