2010年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(後期)

歴史と文化 / 東アジア考古学概論Ⅱ

History and Culture / Outline of East Asian Archaeology 2

平成19年度以前の授業科目:『歴史と文化』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『歴史と文化 / 東アジア考古学概論Ⅱ』

教授・東 潮

2単位

 木(11.12) 夜間主(全)

授業の目的

人間は猿からの進化の過程で,道具を生みだしてきた.石器時代から青銅器時代をへて,鉄器時代にはいった.そして狩猟具から殺傷武器という道具も生みだした.古代のさかのぼって,諸技術とその発展,人間とのかかわりを追究する.

授業の概要

古代東アジアにおける諸技術について概観する.古代における生産の基盤は鉄と農業生産にあった.これらの生産技術を中心として,最新の発掘調査の成果などをふまえて講義する.

キーワード

技術,鉄

受講者へのメッセージ

なし

到達目標

1.自らの専門分野と古代の技術とのかかわりなどについて,ともに考えていく.

授業の計画

1.技術と人間
2.人類の出現と道具-ネアンダ-ル人の復元
3.石器の生産-石器時代の東アジア
4.青銅器生産-青銅器時代の東アジア
5.鉄器生産-東アジア古代の鉄生産と技術移転
6.中国古代の製鉄
7.朝鮮古代の製鉄
8.日本古代の製鉄
9.日本近世・近代のタタラ
10.金工・ガラス工芸
11.農業技術-石製農具から鉄製農具
12.巨大建造物・墳墓の土木・建築技術
13.寺院・都城の土木・建築技術
14.天文学と諸技術-高松塚・キトラ古墳壁画の天文図と飛鳥時代
15.試験
16.技術と人間,戦争を考える

成績評価の方法

学期末試験による.

再試験の有無

教科書

なし

参考書

小林行雄『古代の技術』塙書房,潮見浩『図解技術の考古学』,東潮『古代東アジアの鉄と倭』溪水社

連絡先

東(088-656-7155, azuma@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 総合科学部1号館3階考古学研究室で随時おこなう.