2010年度 総合科学部 社会創生学科 地域創生コース 学部課程 — [選択] 2年(後期)

地域調査演習C

准教授・豊田 哲也

2単位

目的

「地域調査演習C」では,地域に展開する経済·社会現象に注目し,さまざまな調査技法を学びながら実践的な調査能力を養成することを目的としている.現地でのフィールドワークと,その準備および分析のためのインドアワークは調査研究の両輪であり,これら両面にわたるトレーニングを通じ,積極的な行動力と論理的な思考力とを身につけてほしい.

概要

人文地理学的な地域調査の実際

キーワード

地理学,社会調査,地域問題

関連科目

地域調査法ⅡC

注意

「地域調査法IC」「地域調査法IIC」 では調査の理論と技法を,「地域調査演習C」 では実践と応用を学ぶので,両者を併せて受講することが望ましい.機器の台数や実習室の制約から受講者数を制限する場合がある.定められた授業時間外(休暇中や週末など) に,宿泊を含む野外実習をおこなう.授業は主として前期で調査の計画を,後期で結果の取りまとめを扱うので,なるべく通年で受講すること.

目標

1.地域調査の立案と設計,情報の入手,仮説と検証の手続きなど,地域調査を遂行するのに必要な技術や能力を習得する.

計画

1.調査の計画 : 問題の設定,調査方法と対象,サンプル数の検討
2.調査票の設計(1) : 調査項目の検討,構成,ワーディング
3.調査票の設計(2) : 暫定版の作成と関係団体との協議調整
4.調査票の設計(3) : 調査票の内容修正と印刷
5.現地調査(1) : 配票調査法または郵送回収調査法
6.現地調査(2) : 配票調査法または郵送回収調査法
7.データ分析の技法(1) : Excel,SPSSを用いた集計方法,統計的仮説検定
8.データ分析の技法(2) : Excel,SPSSを用いた集計方法,統計的仮説検定
9.データの入力と分析(1) : 効率的なデータ入力とチェック法
10.データの入力と分析(2) : 分析技法の選択,欠損値の扱い方
11.データの入力と分析(3) : データの解釈と仮説へのフィードバック
12.分析結果の検討 : 中間発表と討論
13.調査レポートの作成作業
14.プレゼンテーションの技法
15.発表会とレポート
16.授業のまとめ

評価

発表やレポートの内容など授業への取り組みのほか,行動力,表現力,チームワークにおける指導性や協調性を見ながら総合的に評価する.

再評価

行わない

連絡先

豊田(088-656-7154, toyoda@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 木曜 12:00∼13:00

備考

平成22年度は開講しない