キャリアプラン演習
Exercise for Career Plan
1単位
目的
本演習は,卒業生が講師となって行われる職業指導ならびに種々の建設技術に関連する資料を収集,分析することにより,生涯設計を立案し,その生涯設計に基づいた4年次配属研究室の選択のための指導教員面接を通して,建設技術者として自立するための就職意識を身につけることを目的とする.
概要
本演習は,毎年6月第1土曜日に開催される本学科卒業生の同窓会である美土利会総会に合わせて,複数の卒業生による職業指導を受けることにより,建設業務の計画と実施·マネジメントに関わる具体的な仕事の内容や現在の建設技術が抱える問題点を理解する.これらの情報に基づき,3年後期に開講するプロジェクト演習を受ける建設系研究室を決定するために,建設技術者あるいは研究者としての生涯設計を立案するための資料収集,分析および報告書の作成を行う.この報告書による生涯設計を希望研究室の教員の前で発表し,最終的に配属研究室を決定する.
キーワード
生涯設計,就職,技術者の職務,美土利会
先行科目
要件
3年次後期に開講されるプロジェクト演習の研究室配属の一貫として行われる演習であり,4年次の研究室配属,卒業研究に連動する科目である.よって,3年次に進級した学生は必ず登録し履修をすること.
注意
必要に応じてインターネット検索によって生涯設計を立案するための資料収集や調査研究を行うので,これらの技術を習得しておくこと.また,関連授業科目である「建設行政法」,「生産管理」,「労務管理」,「職業指導」等の受講を推奨する.
目標
1. | 建設業務の計画と実施·マネジメントに関わる実務について知識を習得している. |
2. | 現状の建設技術が抱える諸問題について認識を有する. |
3. | 口頭ならびに文書による効果的なプレゼンテーションのために必要な日本語表現力を身につけている. |
計画
1. | ガイダンスおよび班分け |
2. | 本学科の同窓会(美土利会)組織ならびに活動状況 |
3. | 職業指導を受けるための質問票作成用資料収集 |
4. | 職業指導を受けるための質問票作成 |
5. | 卒業生の職業指導(建設業およびコンサルタント業関係) |
6. | 卒業生の職業指導(製造業および公的機関関係) |
7. | 卒業生の職業指導(公務員および研究職関係) |
8. | 建設技術者としての生涯設計立案のための資料収集 |
9. | 建設技術者としての生涯設計立案のための資料分析 |
10. | 建設技術者としての生涯設計立案 |
11. | 生涯設計に基づく研究室選択方法の説明 |
12. | 生涯設計に基づく研究室選択の調整 |
13. | 第1希望の研究室の教員との面談 |
14. | 第2希望の研究室の教員との面談 |
15. | 第3希望の研究室の教員との面談 |
16. | 所属研究室の発表および授業評価アンケートの実施 |
評価
到達目標1の達成度は,生涯設計の立案書と面接資料で評価しその割合は,1:1 とする.立案書の内容と面接資料は,到達目標1の観点から5点満点で評価する.評点が3点以上を到達目標1のクリア条件とする.到達目標2の達成度は,生涯設計の立案書と面接資料で評価しその割合は,1:1 とする.立案書の内容と面接資料は,到達目標2の観点から5点満点で評価する.評点が3点以上を到達目標2のクリア条件とする.到達目標3の達成度は,指導教員の面接内容で5点満点で評価する.評点が3点以上を到達目標3のクリア条件とする.3つの到達目標をクリアした場合を合格として,成績は,到達目標1と到達目標2と到達目標3の評点の平均値を20倍して100点満点換算して算出する.
JABEE合格
[成績評価] 同一とする.
JABEE関連
本学科の教育目標の3(5)に40%,5(2)に20%,6(2)に40%対応する.
対象学生
開講コース学生のみ履修可能
教科書
なし
参考資料
なし
連絡先
備考
第5∼7回授業は,美土利会総会当日の午前中に複数の卒業生による集中講義として実施する.第13∼16回授業は,選択研究室の教員による面接であるので,開講日時が学生毎で異なる.