2011年度 工学部 生物工学科 夜間主コース — [必修] 3年(前期)

生化学2

Biochemistry 2

教授・辻 明彦

2単位

目的

エネルギー代謝に関する基礎事項と代謝調節機構の基本原理について講議し,三大栄養素,ビタミンの役割について理解させる.

概要

物中に含まれる糖質,脂質成分の構造について解説し,次に糖質,脂質からのエネルギー産生機構と制御について説明する.

キーワード

栄養,代謝,生体エネルギー

先行科目

生化学1

要件

生化学1を受講すること.

注意

平素から自分が飲食している食品の種類,成分について関心を払うこと.

目標

1.糖質,脂質,アミノ酸の栄養学について理解する(授業計画1-8による).
2.エネルギー代謝と代謝調節の基本概念について理解する(授業計画9-14による).

計画

1.糖質,脂質,アミノ酸の構造,機能,代謝概説
2.食品に含まれる糖質,蛋白質
3.食品中に含まれる脂質
4.糖質,脂質の栄養学,基礎代謝
5.アミノ酸の栄養学,窒素バランス
6.糖質,脂質,蛋白質の消化と吸収
7.中間試験(到達目標1の一部評価)と問題解説
8.代謝調節の基本概念,酵素の役割,細胞の構造
9.インスリンの作用と解糖によるエネルギー産生概説
10.解糖の諸反応
11.血糖調節と肝臓における解糖の生理的意義
12.骨格筋における解糖の制御
13.好気的解糖によるエネルギー産生
14.脂質からのエネルギー産生, 糖質,アミノ酸代謝の関連
15.中間試験(到達目標2の一部評価)と問題解説
16.期末試験(到達目標1,2の一部評価)

評価

到達目標の2項目が各々達成されているかを試験(中間50%,期末50%)で評価し,2項目とも60%以上あれば合格とする.

対象学生

他学科学生も履修可能

教科書

左右田健次編著「生化学-基礎と工学-」化学同人

参考資料

ヴオート生化学(上,下巻)東京化学同人

連絡先

辻(化生棟710, 088-656-7526, tsuji@bio.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日16:20-17:50

備考

1.原則として再試験は実施しない
2.授業を受ける際には,2時間の授業時間毎に2時間の予習と2時間の復習をしたうえで授業を受けることが,授業の理解と単位取得のために必要である.