2011年度 工学部 生物工学科 昼間コース — [必修] 3年(前期)

生物工学実験4

Experiments for Biological Science and Technology 4

教授・大政 健史, 准教授・間世田 英明, 助教・白井 昭博

1単位

目的

微生物の簡易同定,細菌芽胞実験,増殖実験およびスクリーニング実験を通じて,微生物学実験に必要な基本操作に習熟するとともに,微生物工学的研究をすすめる上で必要な考え方を修得する.

概要

実験形式で行う.微生物の働きや性質,多様性について理解を深め,バイオセーフティの問題について考える.菌種同定,細菌芽胞実験,増殖実験を通じて微生物実験の基本操作を学ぶ.さらに,所期の微生物についてスクリーニング実験を実施,考察し,その実践方法について理解する.最後に,実験成果を報告書にまとめて提出するとともに,定期試験により修得事項の確認を行う.

キーワード

微生物,バイオセーフティ,菌種同定,微生物制御,スクリーニング

要件

微生物学1,2,基礎化学実験を受講しておくこと.

注意

予習,復習を行うこと.片対数グラフ,電卓を準備すること.

目標

1.微生物学実験に必要な正しい基本操作を修得する.
2.菌種同定,微生物制御,増殖測定,スクリーニングについて理解を深める.

計画

1.微生物学の基礎
2.バイオセーフティ,レポート1(到達目標1の一部評価)
3.微生物の簡易同定,レポート2(到達目標2の一部評価)
4.細菌芽胞の取扱いと物理的・化学的制御,レポート3(到達目標2の一部評価)
5.細菌の増殖と世代時間,レポート4(到達目標2の一部評価)
6.スクリーニング実験,レポート5(到達目標2の一部評価)
7.期末試験(到達目標1,2の一部評価)

評価

出席率80%以上で,到達目標2項目が各々60%以上達成されている場合をもって合格とする.達成度は,レポート(60%),期末試験(40%)で評価する(出席点は加えない).

JABEE合格

成績評価と同じ.

JABEE関連

本学科教育目標(C),(D)に対応する.

対象学生

開講コースと同学科の夜間主コース学生も履修可能

教科書

小冊子「生物工学実験4」

参考資料

徳島大学工学部編「安全マニュアル」

化学同人編集部編「実験を安全に行うために」

化学同人編集部編「続実験を安全に行うために」

日本生物工学会編「生物工学実験書」培風館

連絡先

白井(機械生物棟816, 088-656-7519, shirai@bio.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 16:20-17:50

備考

1.原則として再試験は実施しない.
2.到達目標1は,授業計画1,2のレポートおよび期末試験の結果より到達度を評価し,さらに授業計画3∼6より達成する.
3.到達目標2は,授業計画3,4,5,6のレポートおよび期末試験の結果より到達度を評価する.