電気回路1
Electrical Circuit Theory 1
教授・原口 雅宣
2単位
目的
直流と正弦波交流の違い,正弦波交流回路の現象の理解が明確にできることを目的・目標とする.
概要
電気回路は,抵抗,キャパシタ,インダクタ,トランス,電源の種々の組み合わせから成り,驚くほど多彩な性質を示す回路である.本講義では,このような電気回路の基本的な性質を直流,正弦波交流回路に対して述べる.
キーワード
直流回路,交流回路
注意
授業を受ける際には,2時間の授業時間毎に2時間の予習と2時間の復習をしたうえで授業を受けることが,授業の理解と単位取得のために必要である.
目標
1. | 直流においては,抵抗,電源の役割が理解でき,電圧・電流の求め方がわかる. |
2. | 正弦波交流においては,周波数,位相,周期,振幅,インピーダンス,共振,複素電力の概念が理解できる. |
3. | 多相波交流の取り扱いが理解でき,ひずみ波交流と正弦波交流の関係がわかる. |
計画
1. | 概説,回路要素 |
2. | オームの法則,回路の双対性,キルヒホッフの法則 |
3. | 回路方程式,重ね合わせの理 |
4. | 鳳-テブナンの定理,ノートンの定理 |
5. | インピーダンスの概念,回路素子 |
6. | インピーダンスとアドミタンス |
7. | 交流回路(LC, RC) |
8. | 交流回路の計算法(LRC) |
9. | 共振,変圧器 |
10. | 中間試験,試験問題の解説 |
11. | 力率と実効値 |
12. | 有効電力,無効電力,複素電力 |
13. | 3相回路と多相交流 |
14. | フーリエ級数展開 |
15. | ひずみ波交流 |
16. | 期末試験,試験問題の解説 |
評価
講義毎に毎回実施するミニテスト,講義への取り組み状況,中間試験,期末試験によって評価する.ミニテスト;36%,講義への取り組み状況;14%,中間試験;25%,期末試験;25%とする.全体で60%以上を合格とする.なお,ミニテストは,講義の始めに前回の講義内容の重要ポイントを5分-10分で実施する.さらに,講義終了時に,講義で重要と思われた点,わかりにくかった点を提出させ,次回の講義にフィードバックさせる.
JABEE合格
単位合格と同一.
JABEE関連
光応用工学科の学習目標 B
教科書
教科書:電気回路の基礎(曽根悟,檀良 共著,昭晃堂)
参考資料
参考書:電気回路を理解する(小澤孝夫 単著,昭晃堂),電気回路IおよびII(2冊,小澤孝夫 単著,昭晃堂)
連絡先
- オフィスアワー: 16:10∼18:00
備考
電気回路を理解するには,日々の努力が必要で,それを疎かにすると,「回路嫌い」になってしまう.そこで,講義の内容を理解しては演習に取り組み,電気回路を解析する力,応用する力を確実に自分のものになるよう努力してほしい.