バイオインフォマティクス
Bioinformatics
准教授・友安 俊文
2単位
目的
バイオインフォマティックスやプロテオミックスについて幅広く理解し修得することを目的とする.
概要
ゲノムプロジェクトにより人類を含む多くの生命体の遺伝子情報が解読された. その結果,これら膨大な情報を解析する為にバイオインフォマティックス(広義にはプロテオミックスを含む)と呼ばれる学問領域が形成され,ライフサイエンス研究において欠かせない技術になっている.本講義では,バイオインフォマティックスの利用方法について紹介する.
キーワード
バイオインフォマティックス,プロテオミクス,遺伝子ネットワーク,タンパク質の相互作用
先行科目
要件
生化学1,2,分子生物学を受講しておくこと.
注意
予習・復習を行うこと
目標
1. | バイオインフォマティクスの意義とその解析方法について理解する. |
2. | プロテオミックスの解析方法とその利用法を理解する. |
計画
1. | コンピュータ時代の生物学. |
2. | 生物学的問題のコンピュータ的解法. |
3. | 生物学研究に役立つウェブ . |
4. | シークエンス解析・ペアワイズアラインメント・データベースサーチ.レポート1 (到達目標1の一部評価) |
5. | マルチプルシークエンスアラインメント,系統樹,プロフィール. |
6. | プロテオミックスとは? 中間試験1 (到達目標1の一部評価) |
7. | 情報生物学とプロテオミックス. |
8. | プロテームの可視化と質量分析による同定. |
9. | ペプチドマスフィンガープリンティング(PMF)とMS/MSによる配列分析.レポート2 (到達目標2の一部評価) |
10. | プロテオーム解析の応用. |
11. | 定量解析・翻訳後修飾の解析.中間試験2 (到達目標2の一部評価) |
12. | タンパク質間相互作用の解析. |
13. | 機能ゲノムにおける新しい技術. |
14. | アミノ酸シークエンスからのタンパク質構造,機能の予測. |
15. | 質問・総括. |
16. | 期末試験 (到達目標全ての一部評価). |
評価
出席率80%以上で,到達目標2項目が各々60%以上達成されている場合をもって合格とする.達成度は,レポート(10%), 中間試験(40%), 期末試験(50%)で評価する.
JABEE合格
成績評価と同じ.
JABEE関連
本学科教育目標(C),(D)に対応する.
対象学生
開講コースと同学科の夜間主コース学生も履修可能
教科書
次回の講義に使うプリントを講義終了時に配布する.
参考資料
山本雅編集「基本から先端までの遺伝子工学がわかる」羊土社
David W. Mount著 「バイオインフォマティックス 第2版」 メディカル・サイエンス・インターナショナル
平野 久著 「プロテオーム解析ー理論と方法ー」東京化学同人
連絡先
友安(化生棟701, 088-656-9213, tomoyasu@bio.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 月曜日16:20-17:50
備考
1. | 授業を受ける際には,2時間の授業時間毎に2時間の予習と2時間の復習をしたうえで授業を受けることが,授業の理解と単位取得のために必要である.止む無く欠席する場合は,その理由を事前ないしは事後に担当教員まで必ず連絡すること. |
2. | 1∼5回目が到達目標1,6∼12回目が到達目標2の授業である.13と14回目の授業は到達目標1,2の内容を含む複合領域である. |