プログラミング演習2
Programming Exercise (II)
教授・島本 隆
1単位
目的
数百∼数千行程度の大きなプログラムを作成する上で必要となるプログラミング言語C(以下,C言語)の実用技術について講義し,演習を行なうことで,大規模なコンピュータプログラムを作成する上で必要となる手法を習得させる.
概要
大規模なコンピュータプログラムを作成する上で,プログラムのブロック化,目的に合わせたデータ構造の定義,ファイルとの入出力の知識は欠くことのできない要素である.本演習ではC言語のポインタの利用方法を習得させた後,関数,構造体を用いたプログラミング技法,データ処理に際して不可欠なファイル入出力プログラミングについて講述し実習を行なう.
キーワード
プログラミング,C言語
先行科目
関連科目
要件
「コンピュータ入門」,「プログラミング演習1」を履修していること.
注意
毎週の演習では,前半を講義,後半を実習形式で行う.実習で作成したプログラムは以降の演習に利用するため,実習で科されたプログラムは必ず次の演習時間までに完成させておくこと.
目標
1. | C言語のポインタ,構造体の利用技法を理解する.(授業計画1~15および定期試験による) |
2. | 関数を用いたC言語プログラム作成手法を習得する.(授業計画4~15および定期試験による) |
3. | ファイル入出力を用いたC言語プログラム作成手法を習得する.(授業計画13~15および定期試験による) |
計画
1. | ポインタを用いたプログラミング |
2. | ポインタと配列の関係 |
3. | メモリの動的割当を用いたプログラミング |
4. | 関数を用いたプログラミング |
5. | 関数の引数の受渡し(call by value) |
6. | 関数の引数の受渡し(call by reference) |
7. | 変数のスコープルール |
8. | 関数の再帰呼び出し |
9. | 構造体を用いたプログラミング(データの統合) |
10. | 構造体を用いたプログラミング(リンク構造) |
11. | C言語特有の演算子 |
12. | プリプロセッサを用いたプログラミング |
13. | ファイル入出力プログラミング(入力) |
14. | ファイル入出力プログラミング(出力) |
15. | 質問·総括 |
16. | 期末試験(到達目標1,2,3の評価) |
評価
到達目標の3項目が各々達成されているかを試験70%,平常点(実習レポートなど)30%とし,3項目平均で60%以上あれば合格とする.ただし,C言語プログラミング経験者に関しては試験の比率を100%として評価を行なうことがある.
JABEE合格
到達目標の3項目が各々達成されているかを試験100%で評価し,3項目すべてにおいて60%以上あれば合格とする.
JABEE関連
(D)専門基礎30%,(E)[主目標]専門分野(知能電子回路)70%
対象学生
開講コース学生のみ履修可能
教科書
講義の最初に配布するプリントを使用する.
参考資料
阿曽弘具ほか 共著「UNIXとC」(近代科学社)
連絡先
- オフィスアワー: 年度毎に学科の掲示,あるいは居室前の掲示を参照すること
備考
1. | 卒業研究,大学院での研究ではコンピュータプログラミングができることが前提となっていることが多いので,必ず受講しておくこと.特に情報処理関係だけでなく計測·制御分野の職業につく場合には,規模の大きなプログラムを書く能力を身につけておく必要があるので,ぜひ受講しておくこと. |
2. | 授業を受ける際には,2時間の授業時間毎に1時間の予習・復習をしたうえで授業を受けることが,授業の理解と単位取得のために必要である. |