溶液化学
Solution Chemistry
教授・魚崎 泰弘
2単位
目的
溶液が関与する物理化学的現象を熱力学を用いて，学習する．
概要
溶液の性質を理解することは多くの分野で極めて重要である．溶液が関与する色々な現象を熱力学的に理解でき，説明できるように講述する．
キーワード
部分モル量，理想溶液，非理想溶液，相平衡
先行科目
関連科目
要件
「物理化学序論」及び「基礎物理化学」の履修を前提とする
注意
授業を受ける際には，2時間の授業時間毎に2時間の予習と2時間の復習をした上で授業を受けることが，授業の理解と単位取得のために必要である.
目標
| 1. | 溶液の熱力学的取扱いを理解する． |
| 2. | 多成分系の平衡を理解する． |
計画
| 1. | 溶液組成，部分モル量，Gibbs-Duhem の式 |
| 2. | 部分モル量の計算 |
| 3. | 理想溶液 |
| 4. | 理想希薄溶液 |
| 5. | 非理想溶液:活量と活量係数 |
| 6. | 活量と活量係数の決定法 |
| 7. | 中間試験 |
| 8. | 束一的性質:凝固点降下，沸点上昇 |
| 9. | 溶液中の平衡 |
| 10. | 相律 |
| 11. | 相平衡:ニ成分系気液平衡 |
| 12. | 相平衡:ニ成分系液液平衡，二成分系固液平衡 |
| 13. | 相平衡:三成分系の平衡 |
| 14. | 超臨界流体 |
| 15. | 超臨界流体中の相平衡 |
| 16. | 期末試験 |
評価
中間試験40%，期末試験40%，小テスト20%の割合で評価する．合計して60%以上の評価を得た場合，合格とする．
JABEE関連
本学科教育目標(D: ◎)に対応する
対象学生
開講コース学生のみ履修可能
教科書
「アトキンス 物理化学(上) 第8版」(東京化学同人)
参考資料
化学便覧など
連絡先
魚崎(化510，Tel: 656-7417，E-mail: uosaki@chem.tokushima-u.ac.jp)
- オフィスアワー: 月曜日17:00-18:00