科学技術論
Science and Technology Studies
非常勤講師 非常勤講師・田中 一郎
形態
講義
目的
受講者には,科学技術論の概要と現代社会におけるその機能について,必要な知識を学ぶことが期待される.
概要
科学技術論は,科学技術に関する研究活動と成果について,社会科学や人文学の多様な領域の知識を用いて行う研究である.科学技術の社会的重要性が明らかになった1930 年代に新たな学問分野として登場し,とくに1970年代以降,国の政策,企業経営,市民生活など多くの分野に影響を与えている. この講義の前半では,技術革新が社会に影響を及ぼした事例と,逆に社会の変化が技術革新を促した事例を取り上げ,技術と社会との相互影響関係について考察する.後半では,産業革命以降の欧米と日本の産業構造の特徴を,それぞれの近代化過程の違いから考察する.
目標
1. | 科学・技術の進歩と社会の変化との相互影響関係の理解 |
2. | 学生たち自身の研究の社会的意味の理解 |
計画
1. | 序論 |
2. | 農業技術の革新とヨーロッパ社会 |
3. | 荘園制と三圃式農法—農業技術の革新とヨーロッパ社会2 |
4. | 馬力の発見—農業技術の革新とヨーロッパ社会3 |
5. | 機械時計の進歩と中世社会の崩壊 |
6. | 神聖な時間と世俗的な時間—機械時計の進歩と中世祉会の崩壊2 |
7. | 機械時計と資本主義社会の成立--機械時計の進歩と中世社会の崩壊3 |
8. | 動力機関の発展と工業化社会 |
9. | 産業革命と蒸気機関—動力機関の発展と工業社会2 |
10. | 工業化社会の成立 |
11. | 日本における伝統産業から近代産業への発展 |
12. | 地場産業と中小企業 |
13. | 高度成長期の製造業 |
14. | 失われた10年と産業の空洞化 |
15. | 科学技術と社会の未来 |
対象学生
大学院博士後期課程学生
教科書
資料を配付します.
参考資料
講義中に紹介します.
連絡先
- オフィスアワー: tanaka@kenroku.kanazawa-u.ac.jp
- オフィスアワー: 月曜から金曜:8時30分∼17時15分