2011年度 先端技術科学教育部 システム創生工学専攻 光システム工学コース 博士前期課程 — [選択]

3次元画像処理

Three-dimensional Image Processing

准教授・河田 佳樹

2単位

目的

3次元画像処理の基礎理論と基本的な処理アルゴリズムを習得することを目的とする.

概要

3次元画像の解析のための基礎理論と処理アルゴリズムについて解説し,医学における画像診断支援や工業計測などへの応用例について講述する.

キーワード

3次元画像処理,医用画像処理,工業計測

要件

信号処理,画像処理,プログラミング言語(C,C++) を履修している ことが望ましいが,受講していない学生にも理解できるように配慮する.

目標

1.3次元画像処理に必要な基礎事項を理解する.
2.医学診断や工業計測の分野で用いられている処理アルゴリズムについて理解する.

計画

1.3次元画像処理概論
2.3次元画像処理に関する信号処理の基礎
3.3次元イメージング技術について
4.3次元画像の前処理-平滑化-
5.3次元画像の前処理-画像強調-
6.3次元画像のセグメンテーション-エッジ・領域ベースドセグメンテーション
7.3次元画像のセグメンテーション-変形モデルによるセグメンテーション-
8.3次元画像のセグメンテーション-グラフカットによるセグメンテーション-
9.3次元画像の幾何学的性質-画像の局所特徴量と図形のトポロジー
10.3次元画像の幾何学的性質-オイラー数・連結指数の計算法-
11.3次元画像処理のアルゴリズム-薄面化・細線化-
12.3次元画像処理のアルゴリズム-モルフォロジー処理-
13.3次元画像処理のアルゴリズム-距離変換-
14.3次元画像処理のアルゴリズム-微分特徴計算-
15.3次元画像処理のアルゴリズム-剛体・非剛体レジストレーション-

評価

イメージング技術に関するコンピュータプロジェクトレポートで 評価する.

教科書

3次元ディジタル画像処理,鳥脇純一郎,昭晃堂, 2002

連絡先

河田(光棟508, 088-656-9431, kawata@opt.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

1.コンピュータプロジェクトは,C またはC++を用いて行う.
2.授業を受ける際には,2時間の授業時間毎に2時間の予習と2時間の復習をしたうえで授業を受けることが,授業の理解と単位取得のために必要である.