2011年度 先端技術科学教育部 システム創生工学専攻 光システム工学コース 博士前期課程 — [選択]

光物性工学

Optical propertics of materials

教授・原口 雅宣

2単位

形態

講義

目的

光物性の中心的課題である原子·分子の光学現象や結晶·欠陥の光学現象の本質を量子力学をベースに理解し,そのような光学現象を工学·技術に進展させる能力を育成する.

概要

量子力学の力をかりて,物質と光の相互作用という観点から物質の光学的性質を講述する.本科目は,工業に関する科目である.主なトピックスは次の通りである. 1.光物性工学の今日と明日 2.電磁気学で考える光物性 3.物質系の量子力学 4.物質と光の相互作用 5.原子·分子の光学過程 6.半導体の光学過程

キーワード

量子力学,半導体

要件

量子力学の基本的な知識があること.

注意

授業を受ける際には,2時間の授業時間毎に2時間の予習と2時間の復習をしたうえで授業を受けることが,授業の理解と単位取得のために必要である.

目標

1.原子や分子の光学過程について説明ができる.
2.半導体の光学過程について説明ができる.

計画

1.イントロダクション
2.電磁気学で考える光物性
3.シュレーディンガー方程式と波動関数
4.水素原子モデル
5.スピン角運動量
6.電磁波の光子数表示
7.相互作用による状態間遷移
8.光の吸収と放出
9.原子や分子の電子遷移
10.原子や分子の光スペクトル
11.有機分子の光スペクトル
12.固体のエネルギーバンド
13.半導体の光学過程
14.結晶内不純物原子の光スペクトル
15.pn接合の光学過程
16.期末試験,試験問題の解説

評価

取り組み状況(20%),レポート(40%),期末試験(40%)により評価する.

教科書

中澤,鎌田著,光物性·デバイス工学の基礎,培風館1999

連絡先

原口(光棟209, 088-656-9411, haraguti@opt.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 16:05-18:00