2011年度 医学部 保健学科 看護学専攻 学士課程 保健学科.看護学専攻 — [必修] 1年

ヘルスアセスメント

Exercise in Health Assessment

教授・關戸 啓子, 准教授・奥田 紀久子, 未定, 助教・安原 由子

1単位

目的

患者に個別的で適切な看護ケアを実施するためには,まず患者のデータを情報収集することが必要である.その中でも,身体的·生理学的な情報および心理·社会的な情報を系統的かつ客観的に収集するヘルスアセスメントは情報収集の第一段階であり,重要である.そこで,本演習では,ヘルスアセスメントの方法を小グループで実習を取り入れながら学習する.

概要

看護のための情報収集について述べ,観察並びに器具を用いて行う測定の実技について系統的に教授し,演習を通し実践力を高める.演習の項目は,小グループに別れて,グループごとに課題発表を行うなど学生の主体性を重視した学習方法を取り入れながら演習を実施する.

キーワード

看護歴,身体的・心理社会的データ,フィジカルアセスメント

注意

欠席しないように,体調管理を行い演習に参加すること.

目標

1.看護歴の聴取項目(身体的·心理社会的データ)と方法を理解する.
2.一般状態(バイタルサイン,身体計測等)のアセスメント方法を理解し,学生同士で実施できる.
3.皮膚·爪のアセスメント方法を理解し,学生同士で実施できる.
4.頭·頚部(頭,顔,副鼻腔,鼻腔,口腔,頚部)のアセスメント方法を理解し,学生同士で実施できる.
5.眼(視力,視野,外観,外眼筋,眼底等)のアセスメント方法を理解し,学生同士で実施できる.
6.耳(聴力,外観,外耳道,鼓膜等)のアセスメント方法を理解し,学生同士で実施できる.
7.呼吸器(胸部外観,呼吸音,胸背部の打診音等)のアセスメント方法を理解し,学生同士で実施できる.
8.心臓·血管系(動脈,心音,最大拍動点等)のアセスメント方法を理解し,学生同士で実施できる.
9.乳房·腋窩(外観,リンパ節,乳がん等)アセスメント方法を理解する.
10.腹部(肝脾腎臓の肥大·圧痛,腸蠕動音等)のアセスメント方法を理解し,学生同士で実施できる.
11.筋·骨格(関節可動域,筋力,骨格の形態等)のアセスメント方法を理解し,学生同士で実施できる.
12.神経系(反射,知覚,小脳機能等)のアセスメント方法を理解し,学生同士で実施できる.

計画

1.オリエンテーション,グループわけ等(關戸)
2.看護歴の聴取(これ以降は全て全担当教員)
3.皮膚·爪のアセスメント
4.頭·頚部のアセスメント
5.眼のアセスメント
6.耳のアセスメント
7.呼吸器のアセスメント(1)
8.呼吸器のアセスメント(2)
9.心臓·血管系のアセスメント(1)
10.心臓·血管系のアセスメント(2)
11.乳房·腋窩のアセスメント
12.腹部のアセスメント
13.筋·骨格のアセスメント
14.神経系のアセスメント
15.試験
16.総括授業:アセスメントの重要ポイント

評価

出席を重視する.演習での態度,積極性,演習レポート等を総合的に判断して評価する.

教科書

松尾ミヨ子ほか編:ナーシング·グラフィカ17 基礎看護学 ヘルスアセスメント,メディカ出版

深井喜代子ほか編:新・看護生理学テキスト,南江堂

参考資料

学習の内容や進度にあわせて,その都度紹介する.

連絡先

關戸(088-633-9035, sekido@medsci.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 毎週水曜日,金曜日18:00∼ 19:00