2011年度 総合科学教育部 地域科学専攻 博士前期課程 環境共生分野 — [必修] 1年(後期), 2年(後期)

環境マネジメント特論

教授・浜野 龍夫, 准教授・山本 裕史

2単位

目的

人間活動に伴って発生する地域および地球環境問題について構造的に学習し,環境管理手法である環境マネジメントシステムについて学び,低炭素・循環型で環境負荷の少ない社会を構築し,よりよい地域環境ならびに地球環境を創造するために必要なライフスタイルについて理解する.

概要

浜野龍夫(15回のうち8回を担当)地域や地球環境問題について説明し,自然豊かな地域特性を考慮し生態学や農学の観点を取り入れ,環境マネジメントシステムについて講義する.農林水産業の観点から,地域が抱える環境問題,特に河川流域や沿岸域の環境を保全し持続的な生産力を維持するために必要な環境マネジメントについて検討する. 山本裕史(15回のうち7回を担当)環境科学・環境工学的観点からエネルギー問題,廃棄物の処理処分の現状とLCA,循環型社会構築のための3Rとそれを実現するためのライフスタイルについて,環境科学・環境工学的観点を取り入れ,講義する.

キーワード

循環型社会,ISO14000シリーズ,第一次産業,ライフサイクルアセスメント

目標

1.環境マネジメントの国際規格ISO14000シリーズや循環型社会の現状と課題について基礎知識を得る

計画

1.環境マネジメントの必要性(浜野)
2.大気循環の環境問題(浜野)
3.水と土壌の環境問題(浜野)
4.有害化学物質のマネジメントについて-化審法,農薬取締法,毒劇法など(山本)
5.有害化学物質のマネジメントについて-PRTR,大気汚染防止法,水質汚濁防止法など(山本)
6.廃棄物の処理処分(山本)
7.環境マネジメントシステム-ISO14001規格の概要(浜野)
8.環境マネジメントシステム-環境監査,環境ラベル,環境パフォーマンス(浜野)
9.環境マネジメントシステム-ライフサイクルアセスメントとインベントリー解析(山本)
10.環境マネジメントシステム-環境側面と環境影響評価(浜野)
11.環境マネジメントシステム-地域における取り組み例(浜野)
12.従来型エネルギーと新エネルギーについて(山本)
13.循環型社会とは(山本)
14.循環型社会実現のために(山本)
15.科学の限界域と環境マネジメント(浜野)

評価

課題・レポート・試験等を総合的に判断する. (浜野担当分50%,山本担当分50%)

教科書

環境工学∼これからの都市環境とその創造のために(理工図書)住友恒ら

連絡先

山本(総合科学部3号館 2N07, 7618, hiroshi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)