地域科学特別演習Ⅰ
教授・髙橋 晋一
8単位
目的
文化人類学・民俗学的視点に基づく修士論文の作成のための指導を行う.先行研究の批判的検討の上に適切な研究テーマを設定,文献研究を進めるとともにフィールドワークを行い,そこで得た資料を核に分析を進める.研究の主眼は国内外の特定地域の地域文化の構造や意味を客観的に解明することにあるが,研究成果が地域づくりや地域環境整備など,より実際的な社会・地域貢献にもつながるよう,可能な範囲で指導を進めていきたい.
概要
文化人類学・民俗学的視点に基づく修士論文作成指導.
キーワード
地域文化,文化人類学,民俗学,フィールドワーク
目標
1. | 先行研究をふまえた上で適切な研究テーマを設定,文化人類学(民俗学)の分析手法を用い,形式・内容ともに整った研究論文(修士論文)を完成させることを到達目標とする. |
計画
1. | 修士1年次においては,まず各自の関心領域に基づき研究テーマを設定,関連する国内外の先行研究を収集,精読していく.先行研究を整理する作業を進める中で,問題意識を明確化し,研究目的を絞っていくよう指導する.同時に,論文執筆に必要となる調査(フィールドワーク)の計画を立てる.調査地,調査対象,調査期間を検討し,調査要項を作成,現地機関や協力者への連絡などの予備作業をふまえ,現地調査を実施する.調査によって収集した資料・データはすみやかに整理し,分析を行う.データの整理・分析の過程においては,適宜丁寧な助言・指導を行う.調査データや資料をまとめつつ,月1回程度のペースで中間報告(発表)を行い,討議を重ね,修士論文の骨格を構築していく.なお,1年次終了時に修士論文の中間レポートの提出を求める. |
2. | 2年次では引き続き文献研究と現地調査を進め,中間報告を重ねながら,論文の構成や分析概念,データの使い方などに関する詳細な指導を行っていく.2年次前期までにほぼデータの収集を完了,以後は発表,討議を積み重ね,論文としての体裁を整える作業を進めていく. |
3. | 最終的には,適切かつ十分な資料・データを援用した,論理的,実証的で説得力ある研究論文(修士論文)を書き上げることを目標とする. |
評価
授業への取り組み状況,授業中の発表,提出レポートの内容によって評価する.
再評価
行わない.
教科書
テキストは使用しない.随時,関連資料を配付する.
参考資料
授業中に適宜指示する.
連絡先
髙橋(088-656-9486, takahasi@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 月曜 12:00-13:00