2011年度 総合科学教育部 地域科学専攻 博士前期課程 基盤科学分野(理系) — [必修] 1年(通年), 2年(通年)

地域科学特別演習Ⅰ

教授・日置 善郎

8単位

目的

修士論文作成のための指導を行う.

概要

物質の究極構造としての電子,ニュートリノ,クォークおよびそれから構成されるハドロン,メソンなどの存在形態や相互作用の力学につき理解を深め,同時に素粒子・高エネルギー物理学の世界の基本的な言語である「相対論的場の量子論」を学ぶ.それに基づき,様々な素粒子反応の断面積や崩壊幅の摂動計算が出来るように論文講読・演習を行う.

キーワード

場の量子論,相対性理論,量子力学

関連科目

物質情報特論

目標

1.将来どのような分野に進んだ場合にも必要になる柔軟な思考力を養成する.

計画

1.場の量子論の基礎:相対論的量子力学
2.場の量子論の基礎:相対論的場の理論
3.場の量子論の基礎:実スカラー場の量子化
4.場の量子論の基礎:複素スカラー場の量子化
5.場の量子論の基礎:ディラック場の量子化
6.場の量子論の基礎:実ベクトル場の量子化
7.場の量子論の基礎:複素ベクトル場の量子化
8.場の量子論の応用:S行列演算子の導入
9.場の量子論の応用:S行列演算子の摂動展開
10.場の量子論の応用:散乱断面積
11.場の量子論の応用:崩壊幅
12.場の量子論の応用:スカラー粒子の散乱
13.場の量子論の応用:ディラック粒子の散乱
14.場の量子論の応用:ベクトル粒子の散乱
15.素粒子の標準理論:電弱相互作用
16.素粒子の標準理論:量子色力学

評価

受講態度・姿勢,課題への取り組みとレポート・発表の内容から総合的に評価する.

再評価

無し.

教科書

特に指定しない.

参考資料

必要応じて配布する.

連絡先

日置(総合科学部3号館 1N04 号室, 088-656-7234, hioki@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
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