2011年度 総合科学教育部 地域科学専攻 博士前期課程 基盤科学分野(文系) — [選択] 1年(後期), 2年(後期)

比較文化特論演習

教授・依岡 隆児

2単位

目的

比較文化的方法の理解と,グローカルな文化事象にアプローチすること.

概要

「比較文化特論」の内容を受けて,ドイツ文学ならびに比較文学をベースに,比較文化的方法で現代文化について学際的考察を試みる.文化研究のあり方自体を反省的に問いかけつつ,個別文化・個別ディシプリンを,その関係性において捉え,異なる視点から相対化しつつ,比較考察し,普遍的文化現象にアプローチしていく. 具体的には,日欧関係のなかでも,近代以降,特に日本と関係の深かったドイツ語圏と日本との関係を中心に,外からみた日本を概観してから,地域性における文化の影響関係と交流の在り方を,「地域性」と「国際性」をテーマとして考察する. 地元徳島における文化交流についても考えてみる.

キーワード

比較文化,文化交流,異文化理解,近代化,グローカル

先行科目

比較文化特論

目標

1.比較文化的方法を理解し,個別文化・個別ディシプリンを,その関係性において捉え,異なる視点から相対化できるようになること.

計画

1.ガイダンス
2.序論「地域性と世界性」
3.同上
4.地域からつながる世界∼四国を例に(板東俘虜収容所跡の見学を含む)
5.同上
6. 〃
7. 〃
8. 〃
9.「地域性」をめぐる対話∼ギュンター・グラスと大江健三郎
10.同上
11. 〃
12.戦争をめぐる対話∼日本とドイツとの比較を中心に
13.同上
14.まとめ,ディスカッション
15.総括

評価

出席状況と授業への積極的な参加を前提として,レポートの提出による.

再評価

有り

教科書

教科書は使わない.教材は適宜,授業中にプリントなどを配布する.

参考資料

依岡隆児『読書のススメ∼四国から,グローカルに∼』(徳島新聞社)

連絡先

依岡(1308, 088-656-7143, yorioka@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
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