2011年度 総合科学教育部 臨床心理学専攻 博士前期課程 — [必修] 2年(前期)

臨床心理面接特論B

准教授・境 泉洋, 講師・福森 崇貴

2単位

目的

集団面接,家族面接,心理教育,臨床心理的地域援助など,臨床現場ではさまざまな臨床面接を求められる.こうした種々の臨床活動の基礎となるのが個別臨床心理面接である.本講義では,個別臨床心理面接の一般的な流れを学び,それを実践するための知識習得を目的とする.

概要

面接の準備,受理,査定,見立て,面接中に起こる諸問題,終結といった個別臨床心理面接の一般的な流れに沿って授業を進めていく.それに加え,非対面式の面接,他機関への紹介,スーパービジョンについても講義を行う.

キーワード

臨床心理学,認知行動療法,力動的心理療法

目標

1.個別臨床心理面接の受理から終結にいたるまでの一般的な流れについての知識を習得することを到達目標とする.

計画

1.ガイダンス(境・福森)
2.面接初期(福森)
3.面接中期(福森)
4.面接後期(福森)
5.終結(福森)
6.スーパービジョン・ケースカンファレンス(福森)
7.まとめ(福森)
8.基本的倫理(境)
9.秘密保持(境)
10.対象者との関係(境)
11.インフォームド・コンセント(境)
12.職能的資質の向上,営利活動(境)
13.事例公表,相互啓発及び倫理違反への対応(境)
14.まとめ(境)
15.期末試験
16.総括(境・福森)

評価

出席,受講態度,発表,レポート,期末試験等によって総合的に評価する.

再評価

原則として追・再試験は実施しないが,受講生の事情に応じては追加レポートにより合否の判定を行うこともある.

教科書

特に指定しない

参考資料

日本臨床心理士会第7期倫理委員会 2009 倫理ガイドライン

トマル・F・ネイギー(著) 村本詔司(監訳) 2007 APA倫理規準による心理学倫理問題事例集 創元社 4,800円

連絡先

境(088-656-7191, motohiro@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日2限目
福森(fukumori@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)

備考

毎年開講