2011年度 総合科学部 人間文化学科 国際文化コース 学士課程 — [選択] 2年(後期)

アジア史研究Ⅰ

教授・葭森 健介

2単位

目的

東アジアの古代から近世に至る歴史(の流れ,東アジアの文化の特質とその歴史的背景を理解し,東アジア史(日本を含む)を学ぶ意味について考える力を養う.

概要

東アジア文化の核となる中国文化の形成と発展,周辺への影響,及びその背景にある社会の変化について,中国史の流れをおいつつ,アジアの歴史の特性について講義する.

キーワード

アジア史,時代区分論,地域社会

注意

高校までの世界史,日本史の知識を復習しておいてほしい.

目標

1.日本を含むアジア史の流れを理解し,自分たちが立つ位置を自覚し,将来歴史の教師となった際にも生徒に世界史的な観点から日本史を授業しうる能力を涵養する.

計画

1.西洋史と東洋史-高校の教科書の構成を振り返る
2.歴史理論と中国史研究,-日本における東洋史研究の始まり
3.アジアにおける古代・中世・近代-戦後の時代区分論争
4.中華文明の成立と発展
5.中国における専制国家の成立と展開
6.三国志の時代とは-アジアいての古代から中世への展開
7.貴族制と官僚制-東アジアの中世とは
8.律令制の成立と受容-中国の中世・日本の古代
9.唐宋変革の意味-東アジアにおける近世
10.中国における土地制度の変遷-均田農民から佃戸へ
11.中国における都市と商業の発展-東洋のルネッサンス
12.近世の科挙制度と西洋の絶対王政
13.中国革命への道筋-近世儒教の革新
14.歴史の伝統と現代中国の課題-和諧社会は達成できるか?
15.期末試験
16.総括

評価

小テスト,期末試験を総合的に評価

再評価

再試験はしない

教科書

特にないが,高校の時に使った世界史,日本史の教科書を持参すること

参考資料

授業の際に適宜紹介

連絡先

葭森(アジア史研究室, 088-656-7156, yosimori@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 月曜日16:30∼17:30