運動文化論
教授・中村 久子
2単位
目的
文明が発達した現在では身体運動,スポーツ,ダンス等は健康のための手段として重要視されている.しかし,これらは健康のための手段として生まれてきたのではない.それぞれの運動やスポーツ,ダンスは各国,各地域の固有の文化として捉えることが出来る.本講義では,これらの内容及び歴史的な意味について概説し,現代社会における運動やスポーツ,ダンスを歴史社会学や文化人類学の観点から検討し,寄り深い認識を得ることを目的とする.
概要
生活における身体運動がスポーツやダンスの文化形成に結びついておく過程を歴史社会学の観点から分析し,現代のレジャーやスポーツに期待される健康のための運動の意味について学習する.
キーワード
スポーツ,ダンス,生産形態,リズム
目標
1. | 生産形態とリズムが関わりをもつことを知り,ダンスやスポーツに与えてきた影響を知ることを到達目標とする. |
計画
1. | 運動と文化-スポーツ,ダンスの発生 |
2. | 遊びと余暇 |
3. | 生産形態とリズム(5つのリズム感) |
4. | 山村畑作民のリズムとスポーツ・ダンス |
5. | 水田稲作農耕民のリズムとスポーツ・ダンス 日本 |
6. | 水田稲作農耕民のリズムとスポーツ・ダンス アジア |
7. | 海洋漁撈民のリズムとスポーツ・ダンス |
8. | 狩猟民のリズムとスポーツ・ダンス |
9. | 牧畜民のリズムとスポーツ・ダンス |
10. | 生産形態と運動の関係 衣装・運動文化と身体行動 |
11. | スポーツの遊技性と競争性 |
12. | 近代スポーツの成立 |
13. | 現代におけるスポーツ レジャーとしてのスポーツ |
14. | 現代におけるスポーツ スペクテーター・スポーツ |
15. | まとめ |
評価
レポート50%,授業時に行う小レポート50%
教科書
特に使用しない