2011年度 総合科学部 人間文化学科 学士課程 — [選択] 1年(前期)

心理学の基礎Ⅰ

教授・山本 真由美

2単位

目的

本授業では,心理学のさまざまな分野のうち,発達を心理学的観点から検討する.従来の発達心理学では,人間が成長,発達していく時期は乳幼児期から青年期までと考えられていた.しかし,長寿化,価値観や生き方の多様化という社会の中で成人期以降でも自分らしい生き方の模索などは共通課題であると考えられるようになってきた. そこで,生涯発達を受胎から死に至るまでと位置づけ,生涯にわたって発達し続ける人間について考えていくことを目的とする.

概要

生涯にわたって発達し続ける存在である人間の発達の基本的知識を獲得し,人間について考える.

キーワード

生涯発達,個人と環境,相互性

注意

主体性を持って学ぶことを期待する.

目標

1.人間科学に関わる幅広い知識の理解;生涯発達の意味を理解し,説明できる.それぞれの発達期にある課題を理解する.
2.豊かな人間性の涵養:個性ある人間の姿に気づく.
3.現代社会の諸問題を分析する能力と技能の養成:発達に関する現代社会の課題に気づく.

計画

1.ガイダンス
2.ライフサイクルとは
3.乳児期
4.幼児期
5.児童期
6.思春期
7.青年期
8.成人初期
9.成人中期
10.成人後期
11.中間振り返り
12.子どもの発達課題
13.大人の発達課題
14.ライフサイクルの見直し
15.テスト
16.総括

評価

小レポート,受講態度,発表態度,期末レポートの結果を勘案し,総合評価する.

再評価

再試験もしくは再レポートを行う.

教科書

今年度は特に使用しない.

参考資料

必要に応じて配布する.

連絡先

山本(3s06, 088-656-7192, yamamoto@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
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