2011年度 総合科学部 人間社会学科 マルチメディアコース 学士課程 — 2年(前期)

2011年度 総合科学部 人間社会学科 アジア研究コース アジア研究サブコース 学士課程 — 2年(前期)

世界の諸民族の音楽

教授・片岡 啓一

2単位

目的

今日我々を取り巻く世界は極めて複雑かつ流動的で,しかも変化に富んだものである.多くの国々·民族等は多様な文化的様相を呈し,世界中にはさまざまな音楽が存在している.この授業では,民族音楽学的視点から世界の諸民族の音楽について時間の許す限り具体的に言及し,そのことを通じて,音楽文化·民族性・音楽の本質等について,一人一人が真剣に考える機会を共有したいと思っている.

概要

民族音楽学的な観点に立った世界の諸民族の音楽に関する講義

キーワード

民族音楽,音楽学,音楽鑑賞,民族性,異文化理解

関連科目

音楽学

注意

当授業は講義形式なので,受講者は受け身的になりがちであるが,できるだけ主体的で積極的な姿勢で授業に取り組んでいただきたい.なお,平成16年度以降,共通教育において「民族音楽入門」が開講されているが,その内容は同授業と相当程度重複しているので,「民族音楽入門」を受講した学生はこの授業を受講しないようにすること.又,先行科目は特定したくないので記入していないし,関連科目もあくまでも参考程度なので,それに束縛される必要はない.それと,同授業は,昨年度より新体制の「芸術文化論」と同時に開講しており,受講者の人数は100名程度となって,部屋(マルチメディアA棟1階「音響スタジオ」)の広さの関係(普通の状態での収容可能人数は50名程度)から,学生の身体的な負担が大きかった.だからといって,別のもっと広い部屋で同授業を実施することは授業内容の性格からして無理なことなので,同授業を受講しなくても卒業要件を満たせる場合は,できれば可能な範囲内で別の授業を選択する方法をとっていただければ大変ありがたいと考えている.

目標

1.世界には様々な音楽文化が存在すること,それらはそれぞれの国の民族性と深く結びついていること等を自覚し,音楽文化全般に対して強い興味と関心を抱く.

計画

1.授業の目的と趣旨のところで述べたことを具現するために,講義的説明に加えてA.V.機器を使用した鑑賞を授業の中に取り入れる.
2.1週目 授業の趣旨説明を行い,現代の音楽の特徴について言及する.
3.2週目 日本の音楽.
4.3-8週目 東アジア·エスキモー·東南アジアの音楽.
5.9-13週目 インド·西アジアの音楽.
6.14週目 アラブの音楽.
7.15週目 総括授業.授業内容全体について,反省・補足・意見交換等を行う.
8.授業内容全体についてはできるだけ予定通りに進めてゆきたいと思っているが,若干のずれが生じることもあるので,その点あらかじめご了承願いたい.

評価

試験は行わず,レポートを提出することによって単位を出す.レポートは提出期限を厳守すること.成績評価には,授業への取り組み姿勢などに基づく平常点も当然加味される.

再評価

行わない.

教科書

この授業では教科書等は使用しない.

連絡先

片岡(201, 088-656-7161, kataoka@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 前期 木曜日の昼休み

備考

同授業は,平成23年度は前期·金曜·5-6講時に新カリキュラムの「芸術文化論」と同時に開講する.なお,注意のところでも書いたことであるが,同授業を受講しない選択肢について,可能な範囲内でご配慮いただければ幸いである.