2011年度 総合科学部 人間文化学科 国際文化コース 学士課程 — [選択] 2年(前期)

日本文学研究Ⅰ

肩書不明・鳥羽 耕史

2単位

目的

1950 年代は,商業紙誌,サークル誌,映画,テレビ,演劇,絵画,紙芝居,幻灯など,様々なメディアで「記録」が展開された時代であった.ここでは,必ずしも「マス(大量の)」受け手に向けられたものではないが,「マス(大衆)」としての受け手を志向したメディアにおける「記録」を紹介しながら,その今日的意義を考えてみたい.

概要

プリントや映像を教材として用い,二日目以降のプリントは事前に読んできてもらう.授業はそれを前提として行い,出席者には積極的な発言を求める.

キーワード

文学,映画

注意

授業時に発言を求めるので,指定された場合にはテキストを読んだ上で授業に臨むこと.

目標

1.豊かな「記録」の遺産に触れ,客観的で中立なものという既成概念を超えた「記録」の可能性を理解できるようになる.

計画

1.ガイダンス
2.1950年代概論
3.サークル詩の「記録」
4.生活記録運動と幻灯
5.国民的歴史学運動と紙芝居
6.ルポルタージュの実験
7.ルポルタージュ絵画の展開
8.岩波映画のドキュメンタリー
9.テレビドラマと「記録」(1)
10.テレビドラマと「記録」(2)
11.ダムをめぐる「記録」(1)
12.ダムをめぐる「記録」(2)
13.ダムをめぐる「記録」(3)
14.基地をめぐる「記録」
15.まとめ
16.レポート

評価

出席確認を兼ねた毎回の小レポート,授業内での質疑応答(予習の確認),授業内での議論への参加,期末レポートにより総合的に評価する.

再評価

行わない.

教科書

特に指定しない.教材として映像やプリントを使用する.

参考資料

鳥羽耕史『1950年代 「記録」の時代』(河出書房新社,2010年)など.

連絡先

鳥羽(連絡先未登録)