2011年度 総合科学部 社会創生学科 環境共生コース 学士課程 — [選択] 2年(後期)

発生学

developmental biology

教授・真壁 和裕

2単位

目的

動物の発生過程で,どのように体軸が形成され,胚をつくる個々の細胞が互いに異なったものに分化し,秩序正しう個体を形作っていくのかについて,代表的な現象を取り上げながら,基本的な概念とその進化的な側面を理解し,さらにクローン・幹細胞技術の現代社会への貢献や環境因子との相互作用について考えることを目的とする.

概要

多細胞生物の系統関係を念頭に置きながら,後生動物全般でどのような発生メカニズムが用いられて,たったひとつの受精卵が個体になっていくのかについて,さまざまな動物の胚に見られるさまざまな現象を例に取りながら,基本的なしくみを学ぶ.

キーワード

初期発生,細胞分化,遺伝子,進化,医学的応用

注意

講義プリントは当日の出席者にしか配りません(遅刻欠席しないこと).講義は集中して聴いていないと到底理解できませんし(喋ったり寝たりしないこと),内容は一度聴いたくらいで完全に理解して覚えることは困難です(自らも学び,復習をすること).

目標

1.基礎的な発生生物学の概念を理解し,細胞や分子の言葉で発生を説明できるようになること.

計画

1.系統発生とモデル生物
2.細胞が違っていくしくみ1(局在)
3.細胞が違っていくしくみ2(誘導)
4.細胞が違っていくしくみ3(勾配)
5.細胞が違っていくしくみ4(側方抑制と等価群)
6.オーガナイザー
7.体節形成
8.Hoxクラスター
9.肢芽
10.EvoDevo
11.性決定
12.中枢神経系と神経堤
13.幹細胞とクローン技術
14.環境との相互作用
15.定期試験
16.総括

評価

出席,小テスト,定期試験の成績を総合的に評価する.

再評価

教科書

教科書は指定せずに,毎回プリントを配布する.

参考資料

「ウィルト 発生生物学」東京化学同人

連絡先

真壁(N3220, 088-656-7269, )