経済法I
目的
企業や個人,国家等の経済活動に関する基本的ルールが経済法である.中でも,国の競争政策や技術政策,産業政策などの実現を直接的に規律する法律が主たる対象となる.本講義ではこうした経済法の概観を行うことで,その基本的原理,あるいは現代における重要性を説く.細かな条文の解釈や学説,判例を追うだけでなく,具体的事例を出来るだけ紹介したい.
概要
独占禁止法の基本的理解
キーワード
経済法,独占禁止法
計画
1. | 経済法Iでは経済法の中心である独占禁止法(以下,「独禁法」)にスポットを当て,16回の授業を行う.独禁法は,「公正かつ自由な競争」を目的としており,資本主義経済社会において重要な役割を果たす市場に関する基本的ルールを定めている法律である.授業では以下のような内容を持つ独禁法を概説する.また,現在,特に議論されている分野の紹介などもリアルタイムで行う. |
2. | 1)独禁法の目的 |
3. | 2)不当な取引制限(カルテル) |
4. | 3)不公正な取引方法(再販売価格の拘束,抱き合わせ,ボイコット等) |
5. | 4)集中規制 |
6. | イ)一般集中規制(持株会社,企業集団等) |
7. | ロ)市場集中規制(私的独占,合併等の企業結合等) |
8. | 5)独禁法の実現手段 |
9. | 6)公正取引委員会の役割 |
評価
期末試験を中心に,授業メモ(ミニレポート),小テスト,質問の有無等を考慮し評価を行う.
再評価
行なわない.
教科書
教科書として,根岸哲·杉浦市郎編『経済法』(法律文化社)を用いる.その他の参考書·資料等については随時紹介する.
連絡先
泉(連絡先未登録)
- オフィスアワー: 前期:水曜14時から15時
上原(088-656-7173, uehara@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)