2011年度 総合科学部 人間文化学科 国際文化コース 学士課程 — [選択] 3年(前期), 4年(前期)

ヨーロッパ思想演習

准教授・山口 裕之

2単位

目的

哲学思想についての深い理解にもとづき,学術論文を作成する能力を身につける.

概要

主にフランス近代哲学(18世紀経験論哲学)について研究します.今年度は,Condillac, La Logique, ou les premiers développements de l'art de penserという本を読んでいます.18世紀のフランスは,民主主義の思想や近代経験科学(自然科学)など,現在の思考の枠組みが形成された時代です.そうした時代の哲学を学ぶことで,自らが依って立つ枠組み自身を反省する視点を身に付けることを目標とします.今までの卒論のテーマは,「性と生:フーコー権力論を手掛かりに」「ヒュームの自我論:『人間本性論』における自我の整合的解釈へ向けて」などです.3年生のうちは,哲学史の全体像を理解するため,中央公論新社『哲学の歴史』12巻を通読する予定です.

キーワード

哲学,フランス

注意

受講登録する前に相談にきてください.

目標

1.人文科学(哲学)に関わる幅広い知識の理解.
2.日本語で論理的文章を書くことができる能力を身に付ける.
3.日本語の論理的文章を理解する能力を身に付ける.

計画

1.哲学の歴史1:古代1
2.同上,2回目
3.同上,3回目
4.哲学の歴史2:古代2
5.同上,2回目
6.同上,3回目
7.哲学の歴史3:中世
8.同上,2回目
9.同上,3回目
10.哲学の歴史4:ルネサンス
11.同上,2回目
12.同上,3回目
13.哲学の歴史5:デカルト革命
14.同上,2回目
15.同上,3回目

評価

授業での発表,学期末のレポート(6巻を読んで報告する)

再評価

なし.

教科書

中央公論新社『哲学の歴史』1∼6巻

連絡先

山口(共通教育4号館404(11年3月まで), 088-656-7615, yamaguti@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜10:30∼11:30