2011年度 総合科学部 人間文化学科 心理・健康コース 学士課程 — [必修] 3年(前期)

心理・健康ゼミナールⅠ

准教授・境 泉洋

2単位

目的

本ゼミでは大学生を中心とした若年者の社会的自立のための認知行動療法の適用を中心的なテーマとしています.現代社会においては,不登校,高校中退,大学中退,フリーター,非正規雇用,ニート,ひきこもり,ワーキングプアー,自殺,過労死,早期離職など,若年者の社会的自立にまつわる課題が多く存在します.こうした課題の解決においては,心理的要因と社会的要因の双方を考慮するコミュニティ心理学の観点が重要となります. 若年者の社会的自立の中でも,担当教員は「ひきこもりの認知行動療法」を主な研究テーマとしています.ひきこもり支援における認知行動療法の適用は,まだ端緒についたばかりですが,本研究室では現在,ひきこもり経験者やその家族への集団認知行動療法の効果検証に力を入れています.

概要

ゼミの時間では,各自がレポートを作成し,その発表を踏まえて議論を行います. 前期は,各自が興味のあるテーマについて日本語の学術論文を読解し,レポートにまとめ,発表を行い,議論を進めていきます.同時に,論文の検索方法,読み方,まとめ方を身につけることを目標とします.

キーワード

臨床心理学,認知行動療法,学習心理学,コミュニティ心理学

目標

1.研究を行うための基礎知識を得るために学術論文を読む力の習得を目指します.

計画

1.ガイダンス
2.卒論作成の過程
3.文献検索の方法
4.各人の興味のあるテーマの日本語論文についてレジュメ作成,発表,議論.論文読解の指導.
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16.まとめ

評価

発表,受講態度によって総合的に評価する

再評価

原則として再試験は実施しないが,受講生の事情に応じて追加レポート等により合否の判定を行うこともある.

教科書

特に指定しない

参考資料

行動療法研究

連絡先

境(088-656-7191, motohiro@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 火曜日2限目

備考

毎年開講