世界経済論Ⅰ
World Economy1
教授・水島 多喜男
2単位
目的
国際的な経済関係は,その歴史的構造のもとでさまざまな問題点を生み出し,その問題点の理解や問題点への対処を巡ってさまざまな議論を引き起こしてきた.講義では,この歴史構造と議論にかかわる基本的論点の整理を行う.
概要
世界経済(国際経済)の歴史と理論
キーワード
貿易理論,学説史,開発政策,政治経済学
目標
1. | 学説史,学説,現状に係わる論点の理解. |
計画
1. | 産業資本主義以前の世界経済(遠隔地貿易と重商主義) |
2. | 自由貿易論の系譜(1)(Adam Smithの時代と貿易論) |
3. | 自由貿易論の系譜(2)(D.Ricardoの時代と貿易論) |
4. | 自由貿易論の系譜(3)(J.S.Mill/A.Marshallの時代と貿易論) |
5. | 世界経済構造の批判的理解(1)(K.Marxの「プラン」後半体系) |
6. | 保護貿易論の系譜(1)(途上国のTCC批判 : ドイツ歴史学派) |
7. | Ленин『帝国主義論』: 世界大戦の原因 |
8. | 「相対的安定期」·1929年世界恐慌と「ブロック経済」 |
9. | 自由貿易帝国主義論 : Ленин『帝国主義論』批判 |
10. | (通常上記の項目は1回で終わらない.以下の時間は延長の場合に使用する.) |
評価
筆記試験
再評価
なし
教科書
講義中に配付する資料を用いる.
参考資料
参照すべき図書は,適宜指示する.
連絡先
水島(2203, 088-656-7188, mizushim@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 授業終了後