2011年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(前期)

歴史と文化 / 中国文学において語られる死

History and Culture / Chinese Literature;Molding of death

平成19年度以前の授業科目:『歴史と文化』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『歴史と文化 / 中国文学において語られる死』

教授・有馬 卓也

2単位

 木(3・4) 全(全)

授業の目的

本授業は中国の様々な資料(文学·思想·歴史·画像)などを通して,古代中国の人々の文化や意識を,テーマ別に論じるものである.そして,文化を通して,人間理解へと至ることを目的とする.

授業の概要

本講義では中国の古典作品に描かれた様々な死の在り方を体系的に見ることによって,当時の人々がどのような「生き方」を模索していたのかを考えていく.歴史書において潤色された死,自刎する者たちの意味づけ,思想家が語る死,画像に描かれた死後の世界,これらを通して中国古代文化の一面を理解していく.

キーワード

死,死後の世界,中国文化

受講者へのメッセージ

授業中の私語厳禁.

到達目標

1.「死」というテーマを通して,古代中国を理解するとともに,古今を通じて変わることのない人間の基本的性情を理解する.

授業の計画

1.ガイダンス
2.『史記』に語られる死:予譲(1)
3.『史記』に語られる死:予譲(2)
4.『史記』に語られる死:斉桓公(1)
5.『史記』に語られる死:斉桓公(2)
6.自刎する者の美学:『新序』(1)
7.自刎する者の美学:『新序』(2)
8.自刎する者の美学:『新序』(3)
9.自刎する者の美学:『新序』(4)
10.思想家の描く死:『荘子』(1)
11.思想家の描く死:『荘子』(2)
12.描かれた死後の世界(1):崑崙山
13.描かれた死後の世界(2):西王母
14.まとめ
15.試験
16.総括

成績評価の方法

期末にテストを行う(漢文の読みや知識を問うような問題は出さない).

再試験の有無

教科書

毎回プリント(漢文)を配布する.参考書は随時提示する.

連絡先

有馬(088-656-7119, arima@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 随時