2011年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(前期)

生活と社会 / 社会学のパースペクティブ

Living and Society / Sociological Perspectives

平成19年度以前の授業科目:『生活と社会』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『生活と社会 / 社会学のパースペクティブ』

准教授・矢部 拓也

2単位

 火(9・10) 全(全)

授業の目的

私たちを取り巻く「社会」とは,どのように成立しているのか? <社会的なもの>と<個人的なもの>とはどのような関係にあるのか? 私たちの日常生活とマクロな社会の構造や変容とはどのような関連をもつのか? 本講義では,社会学の基礎的な概念や理論を用いて,各々が日常的に経験している「社会」を理解する視座である「社会学的想像力」を獲得することを目指す.

授業の概要

イギリスの社会学者アンソニー·ギデンズが,社会学の入門書として書いた「社会学:改訂第3版」をテキストとする.毎回一つのテーマを設定して,それに関する社会学の用語や考え方を用いて問題点を論じる.ギデンズは,アメリカ中心の社会学を英国流に書き換えながら論じている.我々は,これを日本での自分たちの生活をもとに書き換える作業をすることで,ギデンズが見逃している視点や,欧米と共通する視点を議論してゆく.また,日本の今日的な話題も加えながら授業を進めて行く.

キーワード

都市社会学,現代社会,格差

受講者へのメッセージ

単に座って講義を聴くのではなく,これまでの自分の身の回りの経験を元に自分なりの社会を語れるようになってもらいたいと考えている.社会に対するいろいろな疑問や不満を持っている人の参加を期待する. .

到達目標

1.自分たちの身近な生活世界と<社会>とのつながりを語れるような「社会学的想像力」を身につける

授業の計画

1.授業計画
2.ワークショップ「ワニの川」社会の多様性
3.社会学の理論その1(1章,21章)
4.社会学の理論その2(1章,21章)
5.ジェンダー論(5章) 負け犬の遠吠え
6.【フリーター論1】「フリーター漂流」ビデオ
7.【フリーター論2】VTRへのコメント,討論
8.【フリーター論3】「ワーキングプア」ビデオ
9.【フリーター論4】ゲストスピーカー その1
10.【フリーター論5】「ワーキングプアⅢ 解決への道」ビデオ
11.【フリーター論6】ゲストスピーカー その2
12.社会成層と階級構造(10章)
13.『趣都の誕生:萌える都市アキハバラ(森川嘉一郎,2003,幻冬舎)』
14.川を活かしたまちづくり,アドプト,吉野川フェスティバル
15.都市と現代アーバニズム論(17章)
16.総括授業

成績評価の方法

期末レポート80%,出席20%.授業の進め方も含めて,初回の授業で詳しく説明するので,必ず出席すること.

再試験の有無

教科書

アンソニー·ギデンズ『社会学(改訂第3版)』 而立社 1998年 3600円

連絡先

矢部(1228, 088-656-9311, yabe@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 木曜日12:00∼12:45(時間帯は随時メールにてご相談下さい)