人間と生命 / 現代世界の生涯学習
Humanity and Life / Lifelong Learning in the Modern World
平成19年度以前の授業科目:『人間と生命』
平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『人間と生命 / 現代世界の生涯学習』
准教授・鈴木 尚子
2単位
水(3・4) 全(全)授業のタイプ
講義および演習
授業の目的
国内外における「生涯学習」の理念と実状について学ぶことにより,「生涯学習」が様々な年代の一人ひとりの人間に及ぼしうる影響について世界的な動向の中で捉え,その普遍的価値について考えていく力を身につける.
授業の概要
本授業では,我が国における「生涯学習」をめぐる概況を踏まえた上で,世界の主要な地域の現状についても考察し,「生涯学習」が今日求められている意味について,グローバルな視点から考えていきます.授業の最初から数回は,世界の状況を知るための前提として,我が国における「生涯学習」の起源と生成ならびにその特徴と課題について考えていきます.その過程において,皆さんのご出身の都道府県もしくは市町村における「生涯学習」の動向について,各自調べた上で発表してもらいます.その後,本授業担当者が研究対象としていてる欧州の「生涯学習」を中心として,世界の主要な地域における「生涯学習」の現状へと視野を広げていきます.本授業の意義は,国内外の事例を通じて幅広い視点から「生涯学習」について学ぶことにより,それが一人ひとりの異なった状況に置かれている人間に与えうる影響について正しく理解し,その普遍的価値を考えていくことにあります.
キーワード
生涯学習,世界,欧州,教育,普遍的価値
受講者へのメッセージ
他者との交流の中で,様々な考え方を受け止めながら,自発的かつ積極的に学びたい人を歓迎します.
到達目標
1. | 国内外の「生涯学習」を取り巻く状況について正確に理解する. |
2. | 「生涯学習」の普遍的価値について考える力を身につける. |
授業の計画
1. | オリエンテーション |
2. | 我が国における教育の現状 |
3. | 我が国における生涯学習の起源と生成 |
4. | 我が国における生涯学習の特徴と課題 |
5. | UNESCO及びOECDにおける生涯学習政策と我が国における受容のあり方 |
6. | 都道府県及び市町村レベルでの生涯学習 レポートⅠ個人発表① |
7. | 都道府県及び市町村レベルでの生涯学習 レポートⅠ個人発表② |
8. | 世界の人々と生涯学習① |
9. | 世界の人々と生涯学習② |
10. | 世界の人々と生涯学習③ |
11. | 世界の人々と生涯学習④ |
12. | 世界の人々と生涯学習⑤ |
13. | 世界の人々と生涯学習⑥ |
14. | 世界の人々と生涯学習⑦ |
15. | 世界の生涯学習 レポートⅡ個人発表① |
16. | 世界の生涯学習 レポートⅡ個人発表②及び総括授業 |
成績評価の方法
授業中に与えられた課題への取り組み状況を含む受講姿勢,提出してもらうレポート(一回につき3000字程度×2)の内容及びその発表等を元に,総合的に判断します.
再試験の有無
無
教科書
特に指定しませんが,授業内容に応じて適宜プリントを配布します.
参考書
新海英行・牧野篤編『現代世界の生涯学習』,大学教育出版,2002年(3000円+税).
川野辺敏監修『生涯学習・日本と世界』全二巻,エムティ出版,1995年(9000円)
WEBページ
連絡先
備考
本授業は,前後の授業の関連性を踏まえながら進めていくため,毎回の授業への出席と受講態度を重視し,総合評価に反映させます.また,授業中に適宜自分の意見を述べたり,皆の前でレポートを発表したりする機会があります.