2011年度 徳島大学 共通教育 教養科目群 — 毎年(後期)

人間と生命 / ゼミナール「くすりと情報」

Humanity and Life / seminar on Drugs and Information

平成19年度以前の授業科目:『人間と生命』

平成16年度以前 (医保は17年度以前) の授業科目:『人間と生命 / ゼミナール「くすりと情報」』

教授・山内 あい子

2単位

 金(7・8) 全(全)

授業のタイプ

セミナー

授業の目的

人は誰しも病気にかかったり,事故にあって怪我をしたりします.このような時,健康で快適な生活を取り戻すため,あるいは病気を予防するための手段の一つとして,私達はくすりを使います.しかし,くすりが適正に使用されなければ薬害が起こり大きな社会問題となることもあります.ここでは,過去の薬害などをテーマにして,「くすりと情報」についてともに考えてみましょう.本ゼミナールではまた,受講生自らが,課題選択,調査とまとめ,発表と質疑応答などを通じて,必要な情報を適切に伝える能力を身につけることを目指します.

授業の概要

くすりは情報の化身です.薬学を学ぶためには,「くすりを創る,くすりを使う,くすりを育てる」いずれのプロセスにおいても情報を収集し,解析し,評価し,加工し,提供し,そして利用するための正しい倫理観と知識に加えて適切な手技を持つことが重要です.最近は,インターネットが普及し,色々なサイトから膨大な情報があふれているので,一般の人でもくすりに関する情報を簡単に手に入れることができます.本ゼミナールでは,将来,薬剤師や薬学研究者を目指す受講生とともに,「くすりに関連した情報」について様々な観点から考え討論したいと思います.学生主体でゼミナールを展開することをモットーに,以下の項目について学生自身が調査・学習・発表することにより,ともに意見を交わし合いながらコミュニケーション能力を養います.少なくとも一人一回の課題発表(プレゼンテーション)を義務づけます.

キーワード

医薬品情報学,薬害,医薬品適正使用,薬剤師,医薬分業

到達目標

1.「くすりを創る,使う,育てる」の過程における情報の重要性を説明できる.
2.くすりと社会のかかわりを,薬害などの例を挙げて説明できる.
3.医薬品の適正使用について説明できる.
4.医薬品情報のスペシャリストとしての薬剤師の役割について説明できる.
5.パソコンで情報を適切にまとめ,人に分かり易くプレゼンテーションすることができる

授業の計画

1.ガイダンス:くすりと情報
2.創薬・医薬品適正使用・育薬との関連から「くすりと情報」を考える.
3.過去に起こった薬害からともに学ぶ.
4. 〃
5. 〃
6. 〃
7. 〃
8.くすりの開発と情報についてともに考える.
9. 〃
10.医療過誤と医薬品適正使用についてともに考える.
11. 〃
12.くすりの安全を守る社会のあり方についてともに考察する.
13. 〃
14.医薬品情報のスペシャリストとしての薬剤師の役割をともに考える.
15. 〃
16.総合討論

成績評価の方法

レポート(30%),課題発表(20%),授業への取り組み状況(50%)を基に総合的に評価する(ただし,評価割合の目安は括弧内パーセントである).

再試験の有無

教科書

特に指定しません.

連絡先

山内(088-633-7266, aiko@ph.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
オフィスアワー: 山内(088-633-7266,aiko@ph.tokushima-u.ac.jp)