地域総合演習
教授・平井 松午
2単位
目的
この授業は,地域に展開する歴史地理的現象や農山村の空間構造やその変容過程について,地理学的手法を用いて研究しようとする学生を対象としている.「歴史地理学」や「農村地理学」に含まれるさまざまな研究領域の中から,受講者が自らテーマを設定し,卒業研究(卒業論文作成)という最終目標に向け,GIS(地理情報システム)を援用して独自の調査·分析をおこない,論理的な考察を深めることを目的とする.
概要
歴史地理学ゼミナール
キーワード
地理学,歴史地理学,歴史的景観,村落,古地図
注意
地域総合演習(3年前期)と併せて通年で履修すること.3年次向けに開講される地域総合演習(3年前後期)とは,単位の重ね読みができる.本演習の受講にあたって,「地理学の基礎Ⅰ」や「地理学の基礎Ⅱ」,「地域構造論」,「地域変容論研究」,「地域調査法」「地域調査演習」(いずれでも可)を受講することが望ましい.
目標
1. | 歴史地理学や農村地理学の研究分野の中から研究テーマを主体的に選び,適切な方法による調査や分析をおこない,卒業論文にまとめることができる. |
計画
1. | 地理学では地域の実態を解明する手段としてフィールドワークが重視されている.4年次後期には,卒業論文作成に向け,考察を深めながら調査結果をとりまとめていく.論文全体をどのように構成するか,分析結果をいかに論理的に解釈するか,成果をどう説得力のある形で表現するかが問われる.それぞれの作業の進展に応じて2∼3回程度の中間発表をおこない,その内容を教員および受講生全員で討議する.論文作成に必要な手法や具体的な執筆要領などについては,適切な時期にその都度指示する. |
2. | 卒業研究には,受講者の主体的な取り組みと粘り強い努力が必要である.また,参加者全員が真剣な討論をおこなうことで,切磋琢磨しながら内容を高めていくことが期待されている. |
3. | なお,発表時期など具体的なスケジュールは,他の地域総合演習と密接な連携をとりながら,受講者と相談の上で決定する. |
評価
授業への取り組みと討議への参加意欲,報告内容の完成度をもとに評価する.なお,成績評価については他の地域総合演習担当教員の合議のもとに判定する.
再評価
無
教科書
参考書 有薗正一郎ほか編『歴史地理学調査ハンドブック』古今書院,¥2,800
参考書 浮田典良編『ジオパル21-地理学便利帳』海青社,¥2,500
連絡先
平井(2116, 088-656-7159, hirai@ias.tokushima-u.ac(no-spam).jp)
- オフィスアワー: 前期·後期 月曜日 16:30-17:30